映画board

【宮本武蔵映画】日本を代表する剣豪の生涯を一流スタッフ&キャストで描いた古典的名作3選!

宮本武蔵映画の歴史

『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』DVD(販売元‏:東宝)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81xZqgzxeVL._AC_SY445_.jpg

武蔵を描いた恐らく最初の映画が製作されたのは1929年。時代劇の大スター・片岡千恵蔵が自身のプロダクションで製作し主演した『宮本武蔵』。その後、吉川の小説『宮本武蔵』が1935年から39年にかけて朝日新聞に連載されて大好評を博すと、これを原作としていくつかの会社が武蔵映画を製作してちょっとしたブームになった。最も本数が多いのがやはり千恵蔵主演の作品で、稲垣浩の監督によって日活で1937年から三部作など計4本製作され、その後大映で伊藤大輔監督によりシリーズ化が始まったが2本で打ち止めになった。その一方で1944年には原作=菊池寛&監督=溝口健二という意外な顔触れによる作品も製作された。しかし、戦況の悪化からかその後武蔵映画は製作されなくなり、終戦後も数年間は占領軍の政策によって決闘場面がある時代劇を製作することができない状況が続いた。
戦後初の武蔵映画は、名匠・マキノ雅弘監督による『武蔵と小次郎』(1952)。そしてその2年後から再び稲垣が手がけた東宝の三部作、そして60年代前半には東映の五部作が製作された。不思議なことに、この両シリーズが年1本ずつ製作され始めて以降、武蔵映画はほとんど製作されなくなった。70年代に後で触れる2本が、そして90年代中盤に1本製作されただけで、何と30年近くにわたってスクリーンに武蔵が主人公として現れることはなかった。実はこの時期、「武蔵もの」はテレビドラマが主流になっていて、その大半はやはり吉川の小説を原作としたものだった。その中の一本であるNHKの大河ドラマが放送された2003年あたりから、再び武蔵映画が少しずつだが製作されるようになっていった。撮影場所の問題などから時代劇がどんどん作りにくくなっている現代でも、武蔵はその「定番主人公」の一人として確固たる地位を保ち続けているのだ。

巌流島の決闘までを描いた吉川の小説は、エピソードや登場人物の一部などにフィクションが混じっているため賛否両論あり、特に武蔵のキャラクター描写は実物との違いが多いという。しかし、現代では武蔵の一般的なイメージは吉川の小説が大きく影響していると言われている。「正伝」と勘違いされるほどの認知度が生まれた背景には、ストーリーの展開や登場人物の描写の深みなど、小説としての完成度の高さがあるのだろう。だからこそ映画やドラマの原作として重宝され、映画の完成度も高い作品が多く生まれたのだ。

【ランキングboard】あなたが選ぶナンバーワンは?
次のページ : 監督=稲垣浩&主演=三船敏郎の三部作

Commentコメント

コメントしてポイントGET!

投稿がありません。

この記事の画像  5枚

Writer info

上妻 祥浩

熊本県出身・在住。地元の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で新作映画の解説の仕事を行な...

more

Recommend関連記事

この記事について報告する

ますかた一真の映画 星占い - 今週の運勢

Review最新のレビュー

Koutarou Kurimoto

2021/10/04 19:19

試写会行きました!

5

「神在月のこども」

ひろぴ

2021/09/15 14:56

日本人は先祖の国籍

4

「GO」

Comment記事へのコメント

Ranking動員数ランキング

2021/10/11 更新

映画動員数ランキングへ

Popular人気記事&コンテンツ

Weekly Vote今週の対決

投票する

Pollアンケート

あなたの好きな映画の見かたは?

あなたの好きな映画の見かたは?
絶対、字幕版
どちらかというと字幕版
どちらも観る
どちらかというと吹替版
絶対、吹替版
アンケートに答える

Official SNS公式SNS

PR Storyいま読みたい記事

Popular Tags人気のタグ

洋画 アクション 邦画 おすすめ映画まとめ ミステリー・サスペンス ドラマ ホラー スパイダーマン:ホームカミング ゴジラ キング・オブ・モンスターズ コメディ

Pick Upピックアップ