
Happy Birthday!
本日お誕生日イ・ダヘ
はるか未来。繁栄は極めたがその代償として生殖機能を失った人類は、新種のウイルスによる人口激減もあり、ゆるやかな絶滅の道を辿っていた。そんなドン詰まった現状を打破すべく、政府はマリガンという生き物が繁殖を続けている「地下世界」への調査員を募集し、この物語の主人公であるダンス講師がその調査員に選ばれる。
「この単調な生活にも飽きちゃったし、マリガン繁殖の秘密を解き明かして人類を救ってビッグな男になるぞー(・ω・)」とそれなりに使命感に燃えていた主人公だったが、地下世界に降りた途端、まったくの予想外の出来事に見舞われる。そしてそれはこれからこの主人公の身に降りかかる最低で最高の出来事のホンの「触り」の部分に過ぎなかった。
今作『JUNK HEAD』はアマチュアクリエイターの堀貴英さんが本業の内装業のかたわら1人で制作し始め、その後スタッフを増やしつつも完成まで実に七年かかったという「好きでなきゃやってられない」ストップモーションアニメです。好きでなきゃやってられないだけあって、画面の隅々にまで堀貴英さんの趣味とこだわりを感じました。繁栄している地上とは真逆の、吹きだまりのようなドン詰まりっぽさ漂う地下世界なのですが、探検してみたい遊び心にもあふれていて。世界観の奥行きがとにかくすごい。実に心地よい映像体験でした。
この作品に出てくるキャラクターは人間はほぼほぼいなくて(主人公が唯一の人間だけど、その主人公も物語開始早々以下略)、「マリガン」と呼ばれる人間に遺伝子操作された奇妙な生き物たちと、そのマリガンですらない、ホントになんなのか謎な生き物たちがメインで出てくるんですが、みんな正直パッと見は「く、食われる」と思ってしまうような油断ならない造形をしてるものの、謎の愛嬌もあってなんかかわいいんですよ、実際食ってくる生き物もいるからホント油断はできないんですけど。
私の特にお気に入りはイラストにも描いた、黒づくめファッションに身を包んだ「3バカ兄弟」で、ちょっとおバカで無邪気で、あーなんかかわいいなこの子らー、とホッコリしてたら、終盤でこの子らに私の涙腺根こそぎ持ってかれました。もー、この子らー、もー、好きー、好きー。
興行収入(とパンフレットの売れ行き)次第で続編もあるそうなので、応援してます。
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2021/4/12 更新
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