【Review】「家族」がテーマの痛快スーパーヒーロー・ムービー！『フローラとユリシーズ』（2021）

マーベル・シネマティック・ユニバース作品を数多く配信しているディズニープラスに、異色のスーパーヒーロー・ムービーが登場した。
今度の主役は、なんと！スーパーパワーを持ったリスなのである。
どこにでもいるような普通の女の子フローラと特殊な力を持ったリスのユリシーズが、あらゆる困難を乗り越えていく姿が描写されるアドベンチャー映画でもある。
全アメコミ好き、スーパーヒーロー好きが絶対に観るべき本作の魅力を紹介しよう。

世界的ベストセラー児童文学を映像化！

『フローラとユリシーズ』（2021）

© 2021 Disney ディズニープラスで配信中

『フローラとユリシーズ』は、アメリカ児童文学賞の最高峰であるニューベリー賞を受賞した、世界的ベストセラー児童文学『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』を原作とした作品である。
主人公のフローラ（マチルダ・ローラー）は、どこにでもいるような普通の女の子であるが、ひねくれ屋を自称する性格の持ち主で、友達が多い方ではない。
コミック作家の父と恋愛小説家の母の間に生まれ、独創性に溢れた女の子でもある。
ある時、隣人の庭で暴走する掃除機に吸い込まれてしまったリスの命を救ったフローラの人生は一変する。
目を覚ましたリスのユリシーズは、なんと！スーパーパワーを授かっていたのだ。
父が書いたコミックに登場するヒーローたちのように、ユリシーズにも何か使命があると考えたフローラは、ユリシーズを捕まえようとする動物保護局の魔の手をかいくぐりながら、壮大な冒険の旅へと出発するのだった・・・。