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【Review】主人公2人の魂の‘‘叫び’’を耳にする『マルコム&マリー』(2021)

ジョン・デヴィッド・ワシントンとゼンデイヤの会話劇

本作のキャストは、マルコム役のジョン・デヴィッド・ワシントンとマリー役のゼンデイヤ、たったの2人である。
ここまで少ない登場人物にフォーカスされた作品は近年では珍しく、尚且つ本作はワンシチュエーション・スリラーでもなければ、無人島を舞台にしているわけでもない。
完全なる日常を舞台にした人間ドラマであることが逆にすごいのだ。

映像作家として評価されることを望むマルコム役に扮するジョン・デヴィッド・ワシントンは、自らの心の奥底に眠った映画人としての‘‘叫び’’を発散させるかの如く熱演を魅せており、『TENET テネット』(2020)の名もなき男役で魅せたような落ち着きのある演技とは一線を画す。
まるで感情を爆発させているかのようであった。

『マルコム&マリー』(2021)

Netflix映画『マルコム&マリー』独占配信中

そんなマルコムの恋人であるマリー役に扮するゼンデイヤもまた素晴らしい。
ジョン・デヴィッド・ワシントンが‘‘動’’ならば、ゼンデイヤは‘‘静’’の演技で静かに怒りを表現して魅せる。
マルコムとの間に溝ができてしまい、心に何やら大きな‘‘悲しみ’’や‘‘寂しさ’’を抱えたような表情が印象的で、ちょっとしたことがきっかけで壊れてしまいそうな儚い存在感がなんとも魅力的である。
実は本作の監督であるサム・レヴィンソンが手掛けた『ユーフォリア/EUPHORIA』で主演を務めているゼンデイヤは、同作で薬物依存に苦しむティーンエイジャー役を演じている。
そういった点では今回のマリー役と重なる部分も多いのである。
‘‘ティーンのカリスマ’’として人気を掴んだゼンデイヤがいつの間にか立派な大人の女優に成長していることを改めて実感させられた次第である。


俳優たちによる極上の演技の元で展開される上質な会話劇を大いに堪能できる、映画『マルコム&マリー』。
たまにはこういう「他愛ない風景」を切り取った作品をじっくりと楽しむのもありかもしれない。

Netflix映画『マルコム&マリー』独占配信中。

(文・構成:zash)

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子供の頃から洋画と海外ドラマに精通し、その知識を活かして、2016年より海外ドラマbo...

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