【Review】アメフト映画の新たな傑作が誕生！『セイフティ ～最高の兄弟』

『タイタンズを忘れない』（2000）や『ゲーム・プラン』（2007）といった傑作アメフト映画を世に送り出してきたことで知られるディズニーから、また新たに優秀なアメフト映画が誕生した。
もともと、アメリカンフットボールだけに限らず、ディズニーのスポーツ映画は良作が多い、
弱小チームが強豪チームに立ち向かっていく痛快映画から社会的弱者がスポーツの世界で成功を収めていく姿を描く作品まで、メインとなる登場人物が逆境をはねのけていく姿に感情移入させられるところが最大の魅力と言っても良いだろう。
そんなディズニーらしい魅力を体現した新作映画が『セイフティ ～最高の兄弟』である。

アメリカンフットボールの名門大学に入学した兄と、たった一人取り残された弟の絆

『セイフティ～最高の兄弟』（2020）

© 2021 Disney ディズニープラスで配信中

『セイフティ ～最高の兄弟』は、実話を基にしている。

アメリカンフットボールの名門大学として知られるクレムソン大学にスポーツ特待生として入学したレイ・マケラスベイ（ジェイ・リーヴス）は、アメフトと勉強に明け暮れる日々に新鮮な気持ちを抱き、毎日を懸命に過ごしていた。
そんなレイには、地元に残してきた弟のフェイマール（タデウス・J・ミクソン）がいた。
薬物依存症の母親がリハビリ施設に入所してしまったことで、たった一人取り残されてしまったフェイマールが荒んだ生活を送っていることを知ったレイは、弟の元に駆け付けるが、このままでは弟は養護施設送りになってしまう。
そんなことは絶対にさせたくないレイは、母親に代わって、弟の面倒を見ることを決意。
フェイマールを大学の寮に連れていき、一緒に生活し始めるが・・・。