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【カーアクション映画】スピルバーグから深作欣二まで!異色&変化球&隠れた名作おすすめ7選

一味違う古典カーアクション映画おすすめ7選(1)

◎おかしなおかしなおかしな世界(1963年 アメリカ)

『おかしなおかしなおかしな世界』DVD(販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン)

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南カリフォルニアの砂漠を走るフリーウェイで、一台の車が谷に転落した。通りがかった4台の車から男たちが救助に向かうが、運転していたスマイラー(ジミー・デュランテ)は瀕死の状態で、サンタ・ロジータ公園の「大きなW」の下に35万ドルを埋めたと言い残して息絶える。男たちは35万ドルを手に入れるため、激しいデッドヒートを繰り広げながらサンタ・ロジータへと向かう。
実はスマイラーは現金強奪の犯人で、事件を追っていたカルペッパー警部(スペンサー・トレイシー)によって4台の車の動きは監視されていた。そうとは知らず、彼らは他の人間たちも巻き込んだ騒動を起こしながら、サンタ・ロジータへと向かうが…。

『手錠のまゝの脱獄』(1958)や『ニュールンベルグ裁判』(1961)など社会派の作品を手がけてきたスタンリー・クレイマー監督が、一転して当時のアメリカを代表するコメディアンを総動員して、サイレント映画時代のようなスラップスティック・コメディを壮大なスケールで作り上げた作品。サイレント時代の大スター、バスター・キートンなど一瞬の顔見せ出演に至るまで多数のスターが登場するが、後半には後に『刑事コロンボ』シリーズで大ブレイクするピーター・フォークも出演している。
欲に目がくらんだ人間たちが繰り広げる大金争奪レースのメインはやはり車で、コメディとは言え大がかりで本格的なカーチェイスがたびたび登場する。もちろんCGがない時代なので、スタントマンたちの体を張ったアクションがしっかりしているからこそ、観客は思う存分笑うことが出来るのだ。

◎激突!(1971年 アメリカ)

『激突!』DVD(販売元 : ジェネオン・ユニバーサル)

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商談のために車でカリフォルニアへ向かっていたセールスマンのデイヴィッド(デニス・ウィーバー)は、荒野のハイウェイで1台のトレーラー型の大型タンクローリーを追い越す。ところが、そのトレーラーはデイヴィッドの車を執拗に追いかけ始め、列車が通過中の踏切で後ろから押されたり、警察に連絡中に電話ボックスごと襲われたり…と、生命の危機に何度も見舞われたデイヴィッドは、執念深く追ってくるトレーラーに対して、ついに決闘(原題はこの意味)を挑むことを決意する…。

『刑事コロンボ』などのテレビドラマの演出で頭角を現していた若き日のスティーヴン・スピルバーグが手がけたテレビ映画だが、ヨーロッパや日本では上映時間を伸ばして劇場公開された。おかげで、彼の名前と才能は世界中で知られることになった。
『アイ・アム・レジェンド』(2007)の原作者としても知られるリチャード・マシスンの短編小説の映画化で、今で言う「あおり運転」の恐怖をすでに描いている。映画化にあたっては、原作と違いトレーラーの運転手の顔をまったく映し出さないという演出が施されているため、トレーラー自体が意志を持ってデイヴィッドを襲っているかのように見える。まさに彼の出世作『ジョーズ』(1973)の原点と言える作品だ。
主演のウィーバーはこの当時、人気テレビドラマ『警部マクロード』に主演していたが、本作では正反対の平凡な男を好演している。

◎続・激突!カージャック(1974年 アメリカ)

『続・激突!カージャック』DVD(販売元 : ジェネオン・ユニバーサル)

https://cdn.store-tsutaya.tsite.jp/images/jacket/05669/9999200885007_1L.jpg

それぞれ窃盗と軽犯罪で服役していたルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)とクロヴィス(ウィリアム・アザートン)のポプリン夫妻。先に出所したルー・ジーンがテキサス州立刑務所を訪れ、収監されているクロヴィスに面会する。彼女は、彼らの幼い息子ラングストンが福祉局によって里子へ出されたことを告げ、息子を奪還するため脱走して、息子と里親が住むシュガーランドへ向かおうと言い出す。妻に押し切られるようにクロヴィスは脱獄、二人は囚人仲間の両親の車に乗せてもらうが、その車が些細な交通違反を起こしたため、たまたま通りかかったハイウェイ・パトロールの警官スライド(マイケル・サックス)に止められてしまう。脱走がバレたと勘違いした夫妻は、抵抗の末にスライドを人質にしてパトカーを奪い取り、シュガーランドへ向かう。
連絡を受けたパトロール隊長のタナー警部(ベン・ジョンソン)は彼らのパトカーに接近し説得を試みるが、二人の目的があくまでも子供を取り返すことだと知ると、手出しをせずに後方から追跡を続けることにする。ところが、タナーらとは無関係な沿道のパトカーやマスコミの車まで加わり、長大な車の列がシュガーランドを目指して大移動する事態に…。

『激突!』で世界的な名声を得たスピルバーグが劇場用映画監督デビューを果たした作品だが、「『激突!』で注目された期待の若手監督のカーアクション映画」という理由だけで(たぶん)付けられた邦題で、日本ではかなり損をしている。「車が激突する」こと以外はまったく共通点はなく、1969年にテキサスで実際に起こった事件をヒントに作られた作品。
人質事件がなぜかどんどんお祭り騒ぎと化していくあたりのユーモア、二人を追う眼差しにどこか温かさが漂うタナーに象徴される「父と子」、名コンビとなるジョン・ウィリアムズの音楽、そしてラストシーンでのスライドのたった一言のセリフに込められた強いメッセージとヒューマニズム…と、後のスピルバーグ作品で数多く見られる要素のほとんどが入っている点にも注目したい。
本作の6年後に公開された『ブルース・ブラザース』(1980)のクライマックスも無数のパトカーが主人公たちを追跡するというものだが、同作で追跡を振り切った主人公たちがたどり着いた先にいる収税課員の役でスピルバーグがカメオ出演しているのは単なる偶然だろうか?

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上妻 祥浩

熊本県出身・在住。地元の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で新作映画の解説の仕事を行な...

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