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映画『アルゴ』 驚きの脱出作戦の実話をベン・アフレックが映画化した異色作のあらすじと解説

在イラン・アメリカ大使館人質事件とは?

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『アルゴ』の冒頭でもかなり分かりやすく説明されているが、事件の背景をきちんと理解しておかないと分かりにくい部分もあるので、ここでも改めて説明しておこう。
1979年1月、皇帝モハンマド・レザー・パフラヴィーが専制政治を行なっていたイランで、皇帝に弾圧されていたイスラム教の中でもシーア派の一つ・十二イマーム派を中心とした反体制派の国民によって革命が発生、暴動が激化して収拾がつかなくなったため皇帝は家族や側近たちとともに友好関係にあったエジプトへ亡命した。この動きを受けて、パリに亡命していた十二イマーム派の指導者ルーホッラー・ホメイニーはイスラム革命評議会を組織し、翌2月にはイランに戻った。4月、評議会はパフラヴィー朝から政権を奪い取り、イランに新政権が発足した。
しかし10月22日、パフラヴィー朝を支援していたアメリカが、各国を転々としていた皇帝一行の「ガンの治療」のための入国申請を「人道的見地から」受け入れたことに怒ったイランの人々が、テヘランにあるアメリカ大使館を取り囲んで抗議デモを行なった。イスラム法学校の学生らが、元からイスラム革命評議会はアメリカを敵視していたので、新政権はデモを黙認。そのため、デモは次第に激しくなっていった。
そして11月4日、デモ参加者の一部(裏で革命政府の一部がコントロールしていたとも言われる)が大使館に侵入して占拠、外交官やその家族、警備に当たっていた海兵隊員ら52人を人質に取り、皇帝の身柄をイラン政府に引き渡すよう要求した。
10月22日以降、ホメイニーらが、同じく敵視する元皇帝を受け入れたことに反発し、テヘランにあるアメリカ大使館をこれに対して新政権は何も対処せず黙認、放置した。
しかしその直前、大使館員の一部が脱出していた。総領事を含めたグループはすぐに捕まり大使館に連れ戻されたが、逃げ回った後にイギリス大使館に逃げ込んだ1人はイギリスへの脱出に成功した。
そして、6人の大使館員のグループは、メンバーの一人の自宅をはじめ、数ヶ国の大使館などに分散して身を隠した後、カナダ大使の公邸に集まり、そこで匿われた(映画では、6人はまとまって直接大使公邸に逃げ込むという設定になっている)。

ここからが、この映画で描かれる部分だ。

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上妻 祥浩

熊本県出身・在住。地元の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で新作映画の解説の仕事を行な...

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