
Happy Birthday!
本日お誕生日ベル・パウリー
【本作はプロデューサーの小川真司さんが長年温めてきた企画と聞きました。監督としてオファーされたときの気持ちをお聞かせください。】
まず写真集「浅田家」を見せられたのですが、「なんだ!この家族は?」というのが第一印象でした。しかし、家族があんな恰好をして写真を撮るというのは、絶対にそこに至るまでのドラマがあるわけで、そのドラマについて想像が湧いてきたのです。その時点で完全に惹きつけられていました。
それにプラスしてもう一冊、「アルバムのチカラ」を読んで、東日本大震災での写真洗浄の話に心を奪われてしまいました。映画監督として、東日本大震災のことはいつかやらなきゃいけないと思いながらできていなかったのです。写真洗浄のことはこの本で初めて知りました。知らないことを伝えるのは映画の役割の1つ。写真洗浄を映画で描いて伝えたい。浅田政志というユニークな写真家とその家族を通してならば、ついに東日本大震災のことを僕らしく描けるんじゃないかなと初めて思えたのです。
【東日本大震災を描くとなると身構えてしまう部分があったのが、この題材ならできると思えたわけですね。】
僕の作品のテイストは“苦しい中でも最後は前向きに明るく”ということ。それが東日本大震災ではどうやったらいいのか、わからなくて、できなかったのです。
©2020「浅田家!」製作委員会
【浅田政志さんによる写真集「浅田家」と、書籍「アルバムのチカラ」の2冊を原案としていますが、写真から物語を紡ぐのは大変だったのではありませんか。】
浅田さんやその家族、東北への取材を重ねていくと、山のようにお話が出てきたので、何もないところから作るわけではありませんでした。むしろ、それをどう120分にまとめるかが大変でしたね。気持ち的にはオリジナルを書いているつもりでしたが、完全0からのオリジナルではないので、興味深く作れた気がしました。
【浅田政志さんの人生そのままというわけではないのですね。】
大きな流れは浅田さんのままです。7~8割が本物で、2~3割が映画として少しエンジンを掛けて物語を進めなくてはいけない部分で、そこのディティールは作りました。ただ、浅田さんがご覧になって、「本当に俺の話だな」と言ってくれたくらいは本当のことになっています。
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2021/3/1 更新
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