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クリストファー・ノーラン監督作品に欠かせないベテラン俳優の仕事

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』が公開となった。
こんな作品がどうしたら生まれるのかといつも驚かされる作家性の強いフィルムメーカーであるが、新作が公開されるたびに、毎回楽しみにしていることがある。
それは、ベテラン俳優たちの起用法だ。
クリストファー・ノーランが創り出す世界の中で、もっとも重大な役割を担っているのは、主人公を陰で支える脇役たちの存在である。
そんな縁の下の力持ちを演じるベテラン俳優たちは、ノーラン作品で一際輝かしい光を放っている。
ここでは、ノーラン作品で印象的なキャラクターたちを演じてきたベテラン俳優の仕事ぶりを振り返る。

イメージを覆す巧演を魅せた男

クリストファー・ノーラン監督の名前を一躍世界的なものにした「ダークナイト」3部作。
DCコミックス原作「バットマン」のイメージを刷新させ、シリアスかつリアリティ溢れる描写で映し出した、いまなお語り継がれる歴史的シリーズであるが、同シリーズで俳優としてのイメージを大きく変えた一人の名優がいる。ゲイリー・オールドマンだ。

ゲイリー・オールドマン『ダークナイト』(2009)

https://www.imdb.com/name/nm0000198/mediaviewer/rm3285680128?ref_=nmmi_mi_tt_sf_8

オールドマンと言えば、『ドラキュラ』(1992)や『レオン』(1994)などで魅せた演技があまりにも強烈であり、いわゆる‘‘悪役俳優’’というイメージが強かった。
クセのある演技がまた魅力的であり、テロリストや汚職警官といった汚れ役を演じることに長けた俳優だと思われがちだったのだ。
そんなオールドマンのイメージをガラリと変えた作品が、2005年の『バットマン ビギンズ』である。

同作で、凶悪な犯罪や警官たちによる汚職が横行するゴッサム・シティにおいて、ただ一人、正義感あふれる刑事として街の治安維持に尽力するジェームズ・ゴードン役に起用されたのだ。

ゲイリー・オールドマン『バットマン ビギンズ』(2005)

https://www.imdb.com/name/nm0000198/mediaviewer/rm91140096?ref_=nmmi_mi_tt_sf_3

『バットマン ビギンズ』公開の前年より『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)でイメージを覆し始めていたオールドマンだが、善人キャラを演じることにも長けていると証明して魅せたのは、間違いなく「ダークナイト」3部作であろう。
もともとオールドマンは悪役のイメージが付きまとっていることに悩んでいたという。そんな中で、ノーランはゲイリー・オールドマンという俳優の中に眠る新たな魅力を引き出したのだ。
ゴッサム・シティの狂気に真っ向から立ち向かっていくゴードン警部を見事に演じたオールドマンは、俳優として新たな道を切り開いたのである。

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zash@Sunset Boulevard

子供の頃から洋画と海外ドラマに精通し、その知識を活かして、2016年より海外ドラマbo...

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