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売れない芸人の山野ヤマメ(亀梨和也)は、バラエティ番組のプロデューサー(木下ほうか)から「事故物件に住んで面白いものが撮れたら使ってやる」と言われ、過去に部屋で死亡事件のあった物件に住むことになる。
一軒目は女性が殺害されたマンション。その部屋で「オーブ」なる火の玉のような霊障を撮影できたことから、ヤマメの企画は大きな反響を呼ぶ。番組内のレギュラーコーナーとしてテレビ出演できることになったヤマメは元相方の中井(瀬戸康史)と共に事故物件生活を送ることに。
しかし、ヤマメと中井は同じ時刻に「赤い服の女」の姿を見てひき逃げ事故に遭ってしまう。
その後も番組のため二軒目、三軒目と事故物件を転々とするうちに中井の家族に不幸が続き、他にもおかしな現象が度重なる。
メイク担当で霊感のある梓(奈緒)はヤマメを心配し、もう住むのはやめるよう説得するが、事故物件のおかげで仕事が入るようになったヤマメは聞く耳を持たない。
そして四軒目にヤマメが住むことになったのは、これまとは比べ物にならない最凶の「恐い間取り」。ヤマメは想像を絶する恐怖を味わうこととなる……!
原作は「事故物件住みます芸人」の松原タニシが実際に「事故物件」で暮らした経験を間取りとともに紹介した『事故物件怪談 恐い間取り』。今年7月には続編となる『恐い間取り2』も出版された、大人気のノンフィクションです。
松原は、2012年に「北野誠のお前ら行くな」の番組の企画として事故物件で暮らしはじめ、現在は10軒目の事故物件で生活を送っているとのこと。他にも怪談イベントの出演や心霊スポット巡りのインターネット配信などで活動しています。それだけ多くの心霊現象に関わりながら、ご本人自身には一切霊感がない、というのがまた興味深いところです(劇中のように周りの人に被害が及ぶことも……)。
さて、そんな原作者をモデルにしたキャラクターが亀梨和也演じる主人公、山野ヤマメです。
「人を笑わせたい」という純粋な思いと「事故物件住みます芸人」として売れていくことの葛藤を内包した役柄で、亀梨はインタビューでそういったヤマメの「心の表現を意識した」とインタビューで語っており、抑えた演技が印象的でした。
松原タニシご本人とはまったく似ていませんが、「売れない芸人」感を出したもっさりとしたスタイリングと朴訥とした演技は普段の亀梨くんとは違い新鮮に感じられます。
他の出演は、ヤマメとコンビを組んでいた元相方の芸人中井役に瀬戸康史、ヤマメの唯一のファンである、メイク担当の梓をドラマ「あなたの番です」でエキセントリックなストーカー女子を演じた奈緒、テレビ関係者役に『カメラを止めるな!』の真魚など。よゐこやクロちゃんなど実際の芸人も多数出演しています。
監督は『リング』『仄暗い水の底から』などのJホラーを生み出した中田秀夫。CGや実際の俳優さんによる「人」と「幽霊」の垣根を超えるアクロバティックな霊障演出に、ホラー好きもホラーが苦手な人もきっと度肝を抜かれるはず!
一人で観るより、友人たちと楽しみたい、キャッチ―でポップなホラー作品です。
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2021/4/12 更新
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