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寺門ジモン

まさに"珍”ドキュメンタリー『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』レビュー!(ネタバレあり)

難航する"最後の一本"寄贈への道…

(C)2012 OTIS JONES LTD. ALL RIGHTS RESERVED

立候補者が見つかり一安心かと思えば、問題はそんなに簡単ではありません。

アラソン氏は自らの死後ペニスを寄贈する契約のため、寄贈できる時期が明確ではないというデメリットがありました。シッギ館長も高齢のため、あまりのんびり構えていられないのです。

そうなると、生きているうちにペニスを寄贈しようとするトムのほうが有利に思えますが、ここでトムとシッギの「ペニスに対する意識の違い」がどんどん明らかになっています。

シッギは知識を伝えることに「誇り」を持ち、タブー視されるペニスの価値観を変えたいという、挑戦的な野望を持っています。彼のペニスに対する想いに下世話な意味はなく、純粋な知識・価値観の追求が常にあるのです。

ところがトムが口にすることは「とにかくエルモを有名にしたい」ということばかり。
展示方法などにも口出しするようになり、さらには自分の「エルモ」に星条旗のタトゥーを入れるという凶行に走ります。
一体何がそこまで彼を駆り立てるのか?逐一「エルモ」のことを(画像つきで)報告してくるトムから、シッギは徐々に距離をとるようになります。(以前、自分の下半身を間違えてSNSに投稿して炎上したアメリカの政治家を思い出しました)

(C)2012 OTIS JONES LTD. ALL RIGHTS RESERVED

展示方法を図でレクチャーするトム・ミッチェル。目が怖い。

距離を取られたことに対し怒りを表すようになったトムは、「シッギには情熱を感じられなくなった」など、思考回路がほとんどサイコパスのような発言も飛び出します。

その一方で、アラソンは老衰により自力で歩けないほどに弱っていました。
また加齢により自慢のペニスが小さくなってしまったのです。自信を無くしたアラソンが寄贈を取りやめる可能性まで浮上します。介護用ベットに力なく横たわり「縮んじゃったよ…」と悲しくつぶやくアラソンの姿は、誰もがいずれ感じる「老いへの無力感」を克明に捉えていました。

まさかペニスをめぐるドキュメンタリーで涙を流す日が来るとは…。

シッギも残された時間を考えた結果、自分のペニスを寄贈することに決めます。
寄贈の瞬間に立ち会うことは出来ないけれど、結果として哺乳類のペニスをコンプリートできるなら…という苦渋の決断でした。

Netflix で見られるおすすめの冒険映画 5選|今こそ、“冒険”しよう。
次のページ : 【ネタバレ】最後の1本の座を手にしたのはーー。

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ヤマダ マイ

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