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『魔女の宅急便 』に見る『耳をすませば』と共通するテーマとは?2作を比較してレビューしてみた

映画『魔女の宅急便』は1989年にスタジオジブリが制作した長編アニメーション作品だ。13歳の新米魔女・キキが都会の町に出て、様々なことを経験しながら成長していく姿を描いた作品は国内のみならず海外でも高く評価され、今なお人気の作品となっている。今回は同じくスタジオジブリ作品である『耳をすませば』の主人公・月島 雫とキキを比較しながら、両作品に通じるテーマを解説したいと思う。

魔女であるキキに備わった「魔力」とは一体どんなものなのか

『魔女の宅急便』の主人公・キキは、魔女の母親と人間の父親の間に生まれた少女だ。つまり、キキは母親からその魔力を受け継いでいる。魔法の力(魔力)とは主に本作でいうところの、箒に乗って空を飛ぶ時に使う力だと思われるが、キキは物語の中盤で突然、空を飛ぶことができなくなってしまう。ちょうど町で出会った少年・トンボと出会い、心を通わせ合い始めた頃だ。

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

一方で、『耳をすませば』の主人公・雫は、小説を書いている。中学3年生ということもあり受験期にさしかかった雫は将来のことで悩んでおり、自分の好きな「小説を書くこと」を貫いた道を歩むか否かについて悩んでいた矢先、バイオリン弾きの同級生・天沢聖司、聖司の祖父であり骨とう品屋「地球屋」の主人・西司朗、彼の店にいた猫の人形・バロンに出会う。

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

思い悩む雫に対し、西は雲母片岩という石を彼女に見せながら言う。

「そう 雫さんも聖司も その石みたいなものだ
まだ磨いてない自然のままの石…
私はそのままでも とても好きだがね
しかし バイオリンを作ったり 物語を書くというのは違うんだ
自分の中に原石を見つけて 時間をかけて磨くことなんだよ」

出典元:映画『耳をすませば』より

西は個人の持つあらゆる才能について、「原石を磨いていくことだ」と彼女に話す。 この言葉は、後の展開にも繋がることとなる。

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安藤エヌ

日芸卒のフリーライター。 映画、音楽、マンガなど様々な分野で記事を執筆。 主な寄...

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