映画史におけるジョーカーとは

ジョーカーは、『バットマン』が映画化される度に様々な俳優が演じてきました。
道化師の格好をして、口が裂かれたような笑い顔が特徴的な悪のアイコン。
ジョーカーは、原作を超えて、映画で多様な悪役として描かれてきました。
それは、ストーリーや演出だけでなく、ジョーカーを演じる俳優にも影響されています。
ジョーカーはコレ！という正解はなく、例えばジャック・ニコルソンのジョーカー、ヒース・レジャーのジョーカーといったように、その俳優にしか演じる事ができないジョーカーが誕生するのです。

Joker (2019)

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ゆえに、『ダークナイト』でヒース・レジャーがアカデミー賞助演男優賞を、『ジョーカー』でホアキン・フェニックスが主演男優賞を受賞という、ジョーカーというキャラクターが２度オスカーを受賞する事となったのです。

HOLLYWOOD, CALIFORNIA - FEBRUARY 09: Joaquin Phoenix poses at the 92nd Annual Academy Awards at Hollywood and Highland on February 09, 2020 in Hollywood, California. (Photo by Steve Granitz/WireImage )

アーサー・フレック＝ジョーカー／演：ホアキン・フェニックス

脳の障害で笑いの発作が起きる病気を抱えている男。母親と２人暮らしで、ピエロの派遣会社で働きながら、コメディアンを目指しています。

Joker (2019)

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本作で主演を務めるホアキン・フェニックスは、両親が入信時にはセックスカルトとも言われていた「ファミリー・インターナショナル（旧：神の子たち）」で生活し、兄リヴァー・フェニックスをはじめ、兄弟姉妹は異父違いです。
兄のリヴァー・フェニックスは、『スタンド・バイ・ミー』でブレイクし、アイドル的人気を誇りましたが、1993年にホアキン・フェニックスの目の前で倒れ、薬物の過剰摂取で急死。23歳という若さでした。
その後、ホアキン・フェニックスは、俳優として『グラディエーター（2000）』、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道（2005）』等で、演技力を高く評価され、数々の賞を受賞しました。

Joaquin Phoenix during The 7th Annual Screen Actors Guild Awards at Shrine Auditorium in Los Angeles, California, United States. (Photo by SGranitz/WireImage)

そんなホアキン・フェニックスにしか演じられないジョーカーが本作です。

HOLLYWOOD, CALIFORNIA - FEBRUARY 09: Joaquin Phoenix poses at the 92nd Annual Academy Awards at Hollywood and Highland on February 09, 2020 in Hollywood, California. (Photo by Steve Granitz/WireImage )