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【CATSレビュー】極上『キャッツ』体験のための手引き 酷評の理由と作品の魅力

極上のエンターテインメント 『キャッツ』が持つ魅力

NEW YORK, NEW YORK - DECEMBER 16: Taylor Swift attends the world premiere of "Cats" at Alice Tully Hall, Lincoln Center on December 16, 2019 in New York City. (Photo by Steven Ferdman/Getty Images)

 本作は詩集が原作であるため物語性はあまり重視されていない。詩集の中に物語はなく、あくまでジェリクルキャッツたちの紹介となるような詩が淡々と連ねられているのだ。なのでそれぞれの猫たちの作り込まれたキャラクターと、それに合わせた歌と踊りを楽しむのが本来の鑑賞のポイントであろう。めくるめくジェリクルキャッツたちのパフォーマンスは、自然と心が高揚するパワーを秘めている。是非ともそこに注目し、新たな映像体験を楽しんでもらいたい。
 ダンス、歌、芝居共に素晴らしいキャストが集結したこともあり、本作はエンターテインメントとしてのレベルは非常に高かったように感じる。楽曲は舞台版と同じくアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲を担当し、舞台でも親しまれた楽曲が歌唱やダンスの映えるアレンジで登場した。さらにクールでセクシーな雌猫ボンバルリーナを演じたテイラー・スウィフトは、自身のキャリアである音楽の才を生かし、映画のオリジナル楽曲「ビューティフル・ゴースト」をアンドリュー・ロイド・ウェバーと共同で制作。この美しく心に響くナンバーをヴィクトリアが情感たっぷりに歌い上げる。それぞれの出演者が、芝居だけでなく歌、ダンス、楽曲制作など様々な場面で惜しみなく実力を披露した。
 さらに本作は、様々なジャンルのダンスを一挙に鑑賞できる楽しみもある。コンテンポラリーダンス、クラシックバレエ、ヒップホップ、タップなど、様々な要素を用いた振り付けがなされ、それらのダンスは主人公のヴィクトリアを演じるフランチェスカ・ヘイワードの圧倒的な舞踏の表現力にリードされる。バレリーナ特有のしなやかさと力強さで、“猫”のワイルドで滑らかな動きが表された。
 カラフルな街並み、衣装、そして多種多様な毛色のジェリクルキャッツたち。華やかな世界で歌い踊る様子をクロースアップで撮影し、迫力と華やかさで圧倒する。ある意味“押しの強い”この演出は、批判の対象にもなったが、観るものによっては恍惚とパッションを得られるだろう。

次のページ : まとめ/作品情報

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高桑 ムツ子

2020/02/13 12:05

確かに演じている役者のクオリテーは一人一人高いが、涙流す一体感が無い演出かなと思うのは私だけかな?物足りなさ
感じました。

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Nana Numoto

ライター/プロップスタイリスト 映画やファッションライターとしていくつかの媒体で...

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