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『レッドクリフ』『ラストナイツ』『キングダム』 アジア映画が世界に誇る歴史スペクタクル3作品!

■巨匠ジョン・ウー監督が描く『三国志』の世界

『レッドクリフ』二部作(2008〜2009)

(C)2008 Three Kingdoms Ltd. (C)Bai Xiaoyan

「アジア映画の帝王」とも称される名優チョウ・ユンファ主演作『男たちの挽歌』(1986)の成功によって「香港ノワール」という新ジャンルを確立し、「バイオレンスの詩人」として一躍香港映画界を牽引する存在となったジョン・ウー監督。

人気と実力を引っ提げて1993年にはジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『ハード・ターゲット』でハリウッド進出を果たし、さらにジョン・トラボルタとニコラス・ケイジを主演に据えた『フェイス/オフ』(1997)で世界的な名声を獲得する。しかしハリウッドでの挑戦は一部のファンの間では香港映画界への裏切りともみなされ、ベン・アフレックを主演に迎えた2003年の『ペイチェック』を撮り上げると、『三国志』に材を求めて中国に舞い戻り『レッドクリフ』二部作を製作することになる。

その華麗な世界観の完全再現にはたとえ『三国志』の熱心な読者でなくとも思わず息を呑むだろう。金城武扮する名軍師諸葛亮がひとたび扇を振りかざせば、背後からウー監督のトレードマークである白い鳩が一斉に飛び立ちもすれば、三国時代の各国の英雄たちが武勇を競い、男同士の熱く熾烈な争いを繰り広げもする。とは言え本作からはなぜかウー監督本来の持ち味が感じられないのだ。全編の雄大さにも関わらず出来栄えはどこか煮え切らない印象を受け、それは方向性の迷いともみえる。やはり香港時代の荒々しくもエモーショナルな激情を湛える作品こそウー監督には望ましいのだろうか。古巣を飛び出し世界の舞台へ渡った巨匠監督の苦悩は計り知れない。

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バンビーノ

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