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映画愛に溢れた2作をレポート!第32回東京国際映画祭で体感した映画の力【2019】

映画を劇場で見る喜びを再確認させてくれた『男はつらいよ お帰り寅さん』

第32回東京国際映画祭のオープニング作品は、『男はつらいよ お帰り寅さん』だった。
ワールドプレミアとなった本作は、22年ぶりの寅さんの新作ということもあり、チケット確保が難しいと思っていたが、運よく購入することができた。
※詳しい経緯は、こちらの記事に記載している。↓

男はつらいよ お帰り 寅さん

©2019松竹株式会社

今回、このオープニング上映に参加できたことは、本当に貴重な映画体験だった。
映画というものが、観客に与える力を体感できたからだ。

山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズは、国内外問わず、世代を超えて愛されている人気シリーズである。
主演の渥美清さんは、1996年に亡くなっているため、「もう寅さんの新作を見ることはない。」と半ばあきらめていた寅さんファンたちが、会場に集結していた。
六本木EXシアターの900席ほどある広い空間は、ほぼ満席。始まる前からワクワクとした雰囲気に包まれていた。

山田洋次監督、さくら役の倍賞千恵子さんなど、キャストたちが登壇すると、温かい拍手を贈り、監督たちの撮影秘話を笑顔で堪能する。
上映前には、「男はつらいよ」の主題歌をキャストと観客で歌いあげたのだが、筆者は涙を抑えることができなかった。
観客の人々の、「寅さんを待っていたという思い」が、歌声を通じて伝わってきたからだ。

『男はつらいよ お帰り寅さん』の舞台挨拶に登場したキャストと山田洋次監督

©2019 TIFF


映画は、期待以上に面白かったが、寅さんファンである観客たちの反応の方にも感動してしまった。
寅さんを熟知し、愛している観客たち。「メロン」がスクリーンに登場しただけで笑いが起こる。

おかしいシーンでは、「アッハッハッハ」と心の底から笑い、感動のシーンでは、あちこちから鼻をすする音が聞こえてくる。通常の映画館よりも、3割増しのアツイ反応が帰ってくる空間だった。

過去49作品ある『男はつらいよ』シリーズ。
50作目となる新作『男はつらいよ お帰り寅さん』を鑑賞しながら、過去の49作品が観客たちに与えてきた幸福感をヒシヒシと体感した。
観客にとって、映画『男はつらいよ』が、どんなに大切なものだったのかということを思い知らされた。

渥美清さんが亡くなってから20年以上の年月が経っても、観客の心の中には寅さんが生き続けている。
この感覚は、この日に劇場で、観客と一緒に鑑賞したからこそ感じたものだ。
このような映画体験ができたことを、一人の映画ファンとして心から感謝したい。

男はつらいよ お帰り 寅さん

男はつらいよ お帰り 寅さん

SCORE

68%

2019年12月27日より公開
2019年/日本/116分

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峯丸ともか

映画&海外ドラマライター。ファムファタルについて研究中。映画boardさんでは、【映...

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