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【巨匠中の巨匠】世界中の名監督からリスペクトされるデヴィッド・リーンのおすすめ映画7選

寡作だが傑作ばかり イギリスが生んだ「全世界の映画の至宝」

The director David Lean on the set of the film Doctor Zhivago. 1965 (Photo by Pierluigi Praturlon/Reporters Associati & Archivi/Mondadori via Getty Images)

リーンは1908年にロンドンの郊外で生まれた。19歳の時に撮影所に入り雑用係を務めたのが、映画界でのキャリアの始まり。カメラマンの助手や助監督を経て1942年に監督デビュー。初期は『幸福なる種族』(1944年)や『陽気な幽霊』(1945年)などノエル・カワードや、『大いなる遺産』(1946)や『オリヴァ・ツイスト』(1948)といったチャールズ・ディケンズの作品の映画化が大半を占めていた。晩年に至るまで原作ものの映画化が非常に多く、「文芸映画の名手」というスタンスはリーンの基本路線となった。
彼の作品は、初期の白黒・スタンダード画面のタイトな人間ドラマと、カラーに移行した時期を挟んで、後期は大型画面を活用したスペクタクル大作、と、途中で作風が大きく変わっていることも特徴だ。だが、それらには一貫して人間を見つめる厳しい目が存在している。
『インドへの道』(1984年)を発表した後、ジョゼフ・コンラッドの『ノストロモ』の映画化を準備していたが、1991年に83歳で死去した。
リーンは知名度や40年以上というキャリアの長さの割りには、監督した劇場用作品は16本とかなり少ない(他にテレビのドキュメンタリーを1本演出)。だが、その分どれも質の高い作品ばかりだ。スピルバーグやスコセッシの他にも、ジョン・ウーや日本の故・石井輝男に金子修介など、彼の作品を愛する信奉者は多い。

デヴィッド・リーンのおすすめ映画(1)

逢びき(1945年)

『逢びき』DVD(販売元:東北新社)

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41N4CZdBu-L.jpg

カワードの戯曲『静物画』の映画化で、初期のリーン作品の代表作。
イギリスの田舎町に住む平凡な主婦のローラ(シリア・ジョンソン)は、毎週木曜日に訪れる近くの町で、開業医のアレック(トレヴァー・ハワード)と出会う。彼も毎週木曜日に町の病院に応援に来ていたのだ。二人は次第に親密さを増していくが…。
互いに家庭を持つ中年の男女のW不倫と書くとちょっと生々しいが、リーンはこれを「大人の恋」として格調高く描いた。特に、全編にわたって流れるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、その美しいメロディが「情熱的な恋」にピッタリで本作の雰囲気を盛り上げた。この曲はその後もいろいろな映画に使われて有名になったが、それらの作品の大半が不倫ものなのは偶然だろうか?そう言えば、後年の大型映画期(?)のリーン作品も、実は不倫がらみのものが意外に多い。そういう意味でも、本作はリーン作品を語る上で外せない作品と言えるだろう。
ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ主演のアメリカ映画『恋におちて』(1984年)は、この作品を基にしていると言われている。

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上妻 祥浩

熊本県出身・在住。地元の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で新作映画の解説の仕事を行な...

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