
Happy Birthday!
本日お誕生日ニック・パーク
MADRID, SPAIN - OCTOBER 18: (L to R) Actors Christopher Minte-Plasse, Michael Cera and Jonah Hill attend a photocall for Superbad, at Journalism Faculty on October 18, 2007 in Madrid, Spain (Photo by Lalo Yasky/WireImage)
原題:Superbad
劇場未公開
2007年/アメリカ/133分
高校生のセス(ジョナ・ヒル)、エヴァン(マイケル・セラ)、フォーゲル(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が卒業パーティーで、意中の女の子との初体験を目指し奮闘する青春コメディ。
タイトルに「童貞」とあり、「初体験を目指し奮闘する」というのが物語の筋なのですが、本作品のテーマは「男の友情」にあります。パーティーに持っていくお酒を調達するために偽造IDを使ったり、そこで強盗でバッティングしたり、見知らぬパーティーで騒動に巻き込まれたり…アホなことばかりが起こります。セス・ローゲンは劇中ビル・ヘイダーと共に警官役として登場するのですが、この2人が高校生トリオに輪をかけてアホ。抱腹絶倒してしまいます。
本作品は、脚本を共同で製作したセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグの2人が通ったポイント・グレイ高校時代の思い出がベースになっており、主人公3人の他、脇役なども全て実在の同級生から名前をとっています。劇中のセスとエヴァンのラストは彼らの青春時代の終わりのような余韻を与え、切ないのですが、フォーゲルを連れまわす警官2人組の姿は、大人になっても楽しいことができる、というセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグのメッセージが体現されたもののようにも思えます。
本作は邦題から下ネタ満載のコメディ映画…と思いきや、出産に伴う不安や結婚生活における男女のすれ違いが、軽妙に描かれている良作です。(下ネタは満載です。)
キャスターのアリソン(キャサリン・ハイグル)は一夜の関係で、定職のないマリファナ依存症のベン(セス・ローゲン)との子どもを妊娠します。価値観の全く異なる2人が親になるのをサポートするのがアリソンの姉、デビー(レスリー・マン)とデビーの夫ピート(ポール・ラッド)。一見幸せそうに見えるデビー夫婦も夫婦関係が冷え込んでおり、問題を抱えています。
子どもの誕生を控えてなお大人になりきれないベンを初めは見下しているピートですが、映画好きという共通の趣味からだんだん打ち解けていき、お互いの悩みを告白し合う仲に…。ともすれば「子どもって良いものだよ」「親になるって素晴らしいことだよ」という綺麗事やお説教になりやすい本作のシチュエーションに、軽さ、親しみやすさを感じるのは「父親になんかなれない!」という男たちの本音が巧妙に織り込まれているからかもしれません。
コメントしてポイントGET!
投稿がありません。
2019/12/2 更新
映画動員数ランキングへあなたの好きな映画の見かたは?