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あえてのモノクロが美しい映画おすすめ10選

通好みのモノクロ映画

ROMA/ローマ

ROMA/ローマ

原題 :ROMA

2019年3月9日より全国にて公開

2018年/メキシコ=アメリカ/135分

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政治的混乱と暴動デモに揺れる激動の1970年代のメキシコシティ。富裕層が多く住む「ローマ」と呼ばれる地域で家政婦として働く女性の物語。

『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督作。ネットフリックスオリジナル作品でありながら、アカデミー外国語映画賞を受賞したことでも話題になりました。(その後日本でも劇場公開されました)
移民の富裕層と原住民の家政婦という関係が「家族」として固く結ばれていく様子が感動的で、監督が幼少期にお世話になった家政婦さんに捧げられた自伝的要素の強い作品になっております。

本作の魅力はなんといっても徹底して計算しつくされた構図。冒頭、画面いっぱいに映し出された水たまりに空が反射して、そこを飛行機が一台横切っていくワンカットのシーンがあるのですが、長さ、飛行機のタイミング、通り過ぎる場所も絶妙なんですよね。ほかにも中盤の暴動のシーンや終盤の海でのカメラの動きなど、こだわりが感じられます。
映画館のシーンでもスクリーンの後ろから光を当ててモノクロの「白」をあえて目立たせるような手法をとっていたり、逆光を生かしたカットがあったり、一見すると素朴なモノクロ映画のようにみえて、「モノクロでいかに美しくみせるか」を意識した映画だと思います。そしてそれが「物語」を描く重要なポイントにもなっているという…。
映画通好みの作品ですね。

そして、怪物は生まれた

白いリボン

白いリボン

原題 :Das weisse Band - Eine deutsche Kindergeschichte

2010年12月4日より全国にて公開

2009年/ドイツ オーストリア フランス イタリア/144分

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第一次大戦直前の北ドイツの小さな村。教師として赴任してきた青年はその村で起こる不可解な事件に遭遇する。数々の事件の犯人が判明した時、新しい時代の足音は着実に近づきつつあった…。

監督は胸糞映画とも名高い『ファニーゲーム』のミヒャエル・ハネケ。本作も負けず劣らずの「嫌な」映画です。厳格なプロテスタンティズムに基づく子どもたちへの過度なしつけ(もはや虐待)、寛容さを失ったげんなりするような大人たち。そんな中で育った子どもたちが、将来どんな未来を選び取ったのかに気付いて愕然とします…。
子どもは大人の背中を見て育つ。ナチスドイツがまだ誕生していなかった時代、でもその片鱗は確かにあったのだということを描いている作品です。

本作はカラー撮影したフィルムをデジタルでモノクロに変換しています。そのためコントラストがはっきりとした映像になっており、その冷ややかな質感がストーリーの不穏で不吉な雰囲気をより一層高めています。

悲劇を乗り越える強さと、くじける脆さ

静かなる叫び

静かなる叫び

原題 :POLYTECHNIQUE

2017年1月14日より全国にて公開

2009年/カナダ/77分

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1989年、モントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件。犯人は女子学生だけを狙い、女性への憎しみを犯行動機としていた。親友を失いながらも凄惨な事件を生き延びた女子学生と思い人を助けられなかった後悔に苦しむ男子学生は、トラウマを抱え思い悩みそれぞれの未来を選択する…。

『ブレードランナー2049』『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーブ監督の初期作です。実際に起きた事件を元に架空の人物で描いています。
凄惨な銃殺シーンが描かれてはいるのですが、モノクロによる表現のおかげで、残酷さよりも不謹慎ながら美しさを感じてしまいました。
白い廊下に流れる血の黒、犯人の血色の悪い顔色と虚無を抱えた黒い瞳…。犯人の最期における、不気味で歪んだ狂気の末路には、憤りと同時にやるせなさも覚えます。それは、『灼熱の魂』などでも垣間見える監督の「善悪」というものへのフェアな視点が反映されているからなのではないでしょうか。

ただ、描かれているのは悲劇に直面した 時の人間の強さと脆さ。ヴィルヌーブらしい語りすぎない語り口が心地よい、人間の本質に触れる秀作です。

白黒で、よかった(笑)

ムカデ人間2

ムカデ人間2

原題 :THE HUMAN CENTIPEDE II

2012年7月14日より全国にて公開

2011年/オランダ=イギリス/91分

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「つ・な・げ・て・み・た・い」でおなじみ(?)の人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を作ろうとするマッドサイエンティストを描いた『ムカデ人間』のまさかの続編。ただ完全な続編というより「1のお話は映画だった」という体で、その映画に感化されちゃったおデブちゃんが「つ・な・げ・て・み・た・い」に目覚めてしまうというお話です。

つなげる人間も3人から12人にスケールアップ。グロさもクズさも増し増し!で、かなり観る人を選ぶ映画だと思います。
とりあえず、わたしがこれまで観てきた映画のなかで、この作品ほど「白黒映画でよかったー!」と思った映画はないです(笑)。
グロテスクな映画が苦手な方には決しておすすめはしません。


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ナオミント

ただの映画好き三十路主婦。2児の母。好きなジャンルはホラーコメディ、ダークファン...

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