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臆病者が剣豪を翻弄!非戦主義時代劇『ひとごろし』

ひとごろし

ひとごろし

1976年/日本/82分

作品情報 / レビューはこちら

あらすじ
越前福井藩きっての臆病者といわれている若侍双子六兵衛が突如、誰も引き受け手のない「上意討ち」を買って出た。相手は藩主が可愛がっていた御側小姓加納平兵衛を意趣あって斬り、退藩した藩のお抱え武芸者仁藤昂軒で、剣術と槍の名人であった。六兵衛には、もちろん剣の腕はあるはずもない。ある夏の日、妹かねのとめるのもきかず六兵衛は、太陽の照りつける北国路を昂軒を追って旅に出た。三日目に六兵衛は昂軒に追いついた。だが、その後姿を見ただけで心臓がとまるほど彼は恐怖にふるえあがった。その翌日、六兵衛はこともあろうに昂軒を追い越してしまい、昂軒に呼び止められた時、失神寸前の状態で思わず「ひとごろし」と叫んで夢中で逃げ出した。ところが、この一声が意外な効果を生んだのだ。往来の旅人や土地の人たちが、六兵衛の叫びを聞き、昂軒の容姿を見るなり大混乱を起こして、恐怖におののいて逃げまどった。それを見て六兵衛は急に元気づいて来た。昂軒が茶店へ入れば道の上から「その男はひとごろしだ。いつ人を殺すかわからないぞ」と喚きたてる。宿屋でも、飯屋でも、昂軒の行くところ、必死で六兵衛は叫びつづけた。相手の昂軒も手を束ねていたわけではない。六兵衛の前に立ふさがったり、時に不意を襲って「尋常に勝負しろ、侍らしくかかって来い」という。しかし六兵衛は、あくまで用心深く慎重で、同じ事を叫んでは素早く逃げた。そして昂軒の手のとどかぬ一定の距離を保ったまま、どこまでも追いつづけて叫んだ。

出典元:https://eiga-board.com/movies/18593

武闘派イメージのある松田優作がハエも殺せない臆病者の侍を演じる異色時代劇。

ひたすら相手を人殺しと呼んで疲弊させる様をコミカルに描く。

剣豪を演じた丹波哲郎の存在感が際立つからこそれになけなしの勇気と知恵で挑む主人公に胸を打たれる部分もある。

非戦を貫いた卑怯者が最後に非戦主義者なりの道理を通して落とし前をつけるラストもグッとくる。

82分でサラっとみられる良作。

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