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【あなたは誰に胸キュン?】胸キュン映画を手掛ける15人の巨匠を一挙紹介!

平成の胸キュン映画はこの二人が始めた!?岩井俊二監督と行定勲監督

平成後期の日本映画界を彩ってきた、胸キュン映画の数々。この系譜を辿る時に忘れてはならないのが、ある2人の巨匠監督の存である。

それが、岩井俊二監督と、行定勲監督だ。

最後に、胸キュン映画誕生に影響を与えたこの2人の巨匠について紹介したい。

14. 岩井俊二 (いわい・しゅんじ 1963年生まれ)

Portrait of Japanese film director Shunji Iwai, at The Mira Hong Kong in Tsim Sha Tsui. 08MAR16 [FILM LIFE FEATURES] SCMP/Jonathan Wong (Photo by Jonathan Wong/South China Morning Post via Getty Images)

1993年、テレビドラマ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を演出し、監督として注目を集めた岩井監督。転校してしまう同級生の女の子に思いを告げるため、小学生の男の子が2つの選択肢の間で揺れ動くというひと夏の恋物語だ。

フィルムで撮影されたような映像美と斬新なストーリーテリングが話題を呼び、テレビドラマとしては異例の高い評価を獲得。後に劇場公開もされ、2017年にはアニメ映画にもなった。

『Love Letter』(1995)は神戸と小樽に住む二人の女性を中山美穂が好演したラブストーリー。誤配送されたラブレターからはじまるストーリーという凝ったプロットとノスタルジックな映像美が高く評価され、日本映画が解禁されたばかりの韓国でも異例の大ヒットを記録。今なお日本の恋愛映画の名作として語り継がれる一作だ。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1995)

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1995)

1995年/日本/45分

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Love Letter(1995)

Love Letter(1995)

1995年/日本/117分

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その後も松たか子の瑞々しい演技が印象的な『四月物語』(1998)といった恋愛映画を撮るが、『スワロウテイル』(1996)や『リリイ・シュシュのすべて』(2001)といった大作で日本映画を代表する名匠に。しかし2004年、蒼井優と鈴木杏を主演に迎えた『花とアリス』を生み出す。

記憶喪失になった男の子を巡って親友同士である二人の女の子が三角関係になってしまう様をちょっとシュールに描いたこの映画は、おそらくすべての胸キュン映画の先駆けといえる一作だろう。美しい映像美と岩井監督自身の手による印象的なサントラも話題に。2015年には前日譚『花とアリス殺人事件』が岩井監督の手でアニメ映画化された。

オムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』(2009)で海外に進出した後、『ヴァンパイア』(2011)を監督。吸血鬼の男性と血液を提供してくれる自殺志願者の女性との関係を描いた異色のラブファンタジーで、全編カナダロケ・英語のみで撮られた。

2016年には黒木華を主演に迎えた3時間の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』が好評を博すなど、今なお新作が高く評価され続けている。

花とアリス

花とアリス

2004年/日本/125分

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ヴァンパイア(2011)

ヴァンパイア(2011)

2011年/日本=カナダ/119分

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15. 行定勲 (ゆきさだ・いさお 1968年生まれ)

TOKYO, JAPAN - OCTOBER 22: Director Isao Yukisada attends the opening ceremony of the Tokyo International Film Festival 2015 at Roppongi Hills on October 22, 2015 in Tokyo, Japan. (Photo by Koki Nagahama/Getty Images)

そんな岩井俊二監督の助監督から出発したのが、行定勲監督だ。

1998年、『OPEN HOUSE』で監督デビュー。麻生久美子、つぐみ、永瀬正敏が共演した大人のロマンス『贅沢な骨』(2001)で注目を集め、窪塚洋介の出世作『GO』(2001)がヒット。

その後、2004年に『世界の中心で愛を叫ぶ』を監督。初恋の人の思い出に囚われている主人公が、過去と現在を行き来しながら、現在の恋に向き合うまでを描いたこの映画は、文字通り日本中を涙に包み、興行収入85億円という極めて異例の歴史的なヒットを記録。岩井俊二監督とのタッグで知られた名カメラマン篠田昇の遺作でもあり、平井堅の主題歌「瞳を閉じて」もオリコン年間チャート1位に。

また、回想場面でヒロインを演じた長澤まさみはこの映画がきっかけで広く知られるようになった。

「セカチュー」と呼ばれ、社会現象を巻き起こしたこの映画はその後、「純愛映画ブーム」と呼ばれる一大ムーブメントにまで発展。後の胸キュン映画に見られる「難病で苦しむ登場人物と彼女(彼)を支える恋人」という形の先駆けになったといえるだろう。

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ

2004年/日本/138分

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一躍、日本映画を代表する巨匠の仲間入りを果たした行定監督はその後も、三島由紀夫原作の大作『春の雪』(2005)や沢尻エリカ主演の『クローズド・ノート』(2007)、日中合作となった『真夜中の五分前』(2014)といった恋愛映画を多数生み出し、「恋愛映画の名手」と呼ばれるように。

2017年には、有村架純主演の『ナラタージュ』を監督。松本潤演じる高校時代の恩師への断ち切れぬ思いに苦しむヒロインを、有村架純が熱演。胸キュン映画に多い要素をはらみながらも、大人向けの恋愛映画として成立した一作に仕上がっており、行定監督の手腕が発揮された。

2020年には『窮鼠はチーズの夢を見る』と『劇場』という2本の恋愛映画の公開が控えている行定監督。胸キュン映画そのものとは一線を画しながらも、引き続き恋愛映画の巨匠として日本映画を牽引していくだろう。

ナラタージュ

ナラタージュ

2017年/日本/140分

作品情報 / レビューはこちら

胸キュン映画は日本が誇る宝!

ハリウッドやヨーロッパの恋愛映画にはない独特の要素がちりばめられた、日本の胸キュン映画。それは、きちんと告白という段階を踏む律儀な日本人の恋愛観ゆえに生まれるドラマに他ならない。

2000年代に入ってから生まれた純愛映画ブームや漫画が一般に浸透していった背景などもあって誕生した、胸キュン映画。

時に切なく、時に爆笑できるこうした映画たちは、まさに日本の宝だろう。そして、30年間という長いようで短かった平成という時代で、我々の思い出とともに生まれた財産と言っても過言ではない。

我々が恋に胸をときめかせる限り、胸キュン映画は令和になったこれからも生まれ続けるであろう。

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Szatt

監督志望のライター。観た映画はまだまだたったの1400本だよ。 好きなものはフィル...

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