映画board

Birthday!

仲間由紀恵

人気

【あれ?この曲聴いたことある!?】いろいろな映画でよく使われるクラシック音楽5選

「この曲何だっけ?」映画に使われまくってるクラシック音楽を紹介!

様々な映画を見ていると、こういう経験はないだろうか。

「あれ?この音楽、前に別の映画でも聴いたような…なんていう曲だっけ?」

こうなった時のイライラ感は我慢しがたいものがある。筆者も、それで度々イライラさせられた一人だ。

そこで今回は、そんな人々をイライラさせてきた名曲の中から5つを紹介。使用された映画や作曲者についても触れておこう。

1曲目:交響曲第7番 イ長調 第二楽章 ベートーヴェン作曲

使用された映画:ストーカー (1979) 、アレックス (2000)、 落下の王国 (2006)、愛のむきだし (2009)、ノウイング (2009)、英国王のスピーチ (2010)、X-MEN:アポカリプス (2016)など

動画の14:44地点から

まず最初の一曲だが、これは本当によく耳にする曲だ。

園子温監督の『愛のむきだし』(2009)で満島ひかりが聖書の一説を延々と唱える場面で使用されているのが、この曲だ。これで印象に残った方は多いだろう。園監督は後に『地獄でなぜ悪い』(2013)でもこの曲を少しだけ登場させている。

その堂々とした力強さ、悲劇性と優しさを兼ね備えた独特の旋律は非常に印象深く劇的で、まるでベートーヴェンが「よかったら映画のサントラで使ってください」と言っているかのようだ(まあ、その時代に映画なんてないけど)。

古くは、アンドレイ・タルコフスキー監督のSF映画『ストーカー』(1979)でも登場している。しかし、この映画は音楽の響きよりも全体的な静寂が特徴的なので、意外と気付かないかもしれない。

もう少し最近の映画だと、ギャスパー・ノエ監督の悪名高き問題作『アレックス』(2000)のクライマックスで観客に「癒し」を与えているのもこの曲だし、ターセム・シン監督の大作『落下の王国』(2006)でも印象的に使われている。

やたら癖のある監督に愛される傾向にあったようだが、2010年前後からは『ノウイング』(2009)や『X-MEN:アポカリプス』(2016)といったハリウッドの大作でも使用されるように。

だが忘れてはいけない。『英国王のスピーチ』(2010)の一番大事な場面で流れているのも、この曲なのだ!

愛のむきだし

愛のむきだし

SCORE

集計中...

原題:Love Exposure
2009年1月31日より公開
2008年/日本/237分

more
英国王のスピーチ

英国王のスピーチ

SCORE

集計中...

原題:THE KING'S SPEECH
2011年2月26日より公開
2010年/イギリス オーストラリア/118分

more

作曲者:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827 ドイツ)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51W76uY2DIL.jpg

さすがにベートーヴェンの名前を全く聞いたことのない人はいないだろう。正確にはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンといい、日本ではその偉大さから「楽聖」と呼ばれている。

1770年、ドイツのボンという町で歌手の家に生まれたベートーヴェンは、幼いころから酒乱である父親から虐待同然の音楽教育を受けたため、最初は音楽が嫌いだったという。しかし、10代で再び音楽に目覚め、ハイドンに弟子入りし、ウィーンで認められるように。

その才能は生前から認められ、ウィーンでは知らぬ者がいないほどだったといわれているが、相当な変わり者で服装が汚かったため、人柄には賛否両論あったといわれている。しかし、相当な知識人でもあり、それがのちの作風に大きな影響をもたらした。

20代後半以降は難聴に苦しみながら作曲を続けている、という事実にも、驚くほかない。

まだまだある!よく聴くベートーヴェンの曲

ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」第二楽章

・交響曲第5番 ハ短調「運命」第一楽章
『薔薇の葬列』(1969)、『ブレックファスト・クラブ』(1985)、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005)、『ホワイトハウス・ダウン』(2013)など。「ダダダダーン」のリズムでお馴染み

・交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」第四楽章
『時計じかけのオレンジ』(1971)、『ノスタルジア』(1983)、『ダイ・ハード』(1988)、『東京ゴッドファーザーズ』(2003)、『ヘルタースケルター』(2012)など。日本では年末から大晦日にかけてよく聴く、西洋音楽の一つの頂点

・バガテル「エリーゼのために」
『エレファント』(2003)、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)、『R100』(2013)など。ゴミ収集車のメロディや千葉ロッテマリーンズのサポーターなどで親しんでいる方もいるのでは?

・ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」
『ロスト・ワールド ジュラシックパーク2』(1997)、『バーバー』(2001)、『エリジウム』(2013)、『暮れ逢い』(2013)など。ベートーヴェンの曲の中でも屈指の切ないメロディ

・ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」第二楽章 (動画参照)
『英国王のスピーチ』(2010)、『少年と自転車』(2011)、『スノー・ロワイヤル』(2019)など。2000年代以降の映画で特によく流れる

2曲目:レクイエム ニ短調 第1部「イントロイトゥス(入祭唱)」 モーツァルト作曲

使用された映画:アマデウス (1984)、エリザベス (1998)、ウォッチメン (2009)、ヒミズ (2012)、ニンフォマニアック Vol.2 (2013)、LUCY ルーシー (2014)など

まさに絶望の極み、といわんばかりの、重苦しく物悲しいこの曲は、ベートーヴェンと並んで誰もが知ってる作曲家、モーツァルトの一曲だ。

レクイエムとは、「死者のためのミサ曲」のこと。そりゃ、重くて悲劇的に決まっている。

といっても、モーツァルトだけの曲ではない。古くは中世のグレゴリオ聖歌でも歌われた同じラテン語の詞に、様々な作曲家が音楽をつけてきたのだ。しかし、モーツァルトのものが一番有名だろう。

1984年に公開され、アカデミー賞に輝いたモーツァルトの伝記映画『アマデウス』でも当然使用された。モーツァルトに対して「レクイエム」の作曲の依頼が来る場面だ。よく考えたら、映画上で今まさに依頼されている曲がBGMとして流れている、というのは、どういうことなのだろうか。

その14年後、同じく伝記映画である『エリザベス』(1998)では、エリザベスが「我はイングランドと結婚する」と誓うラストシーンで使用された。愛に破れ、生涯独身を貫くことを決意するのは、ある意味死ぬことと同じくらい覚悟がいることなのだろう。

2000年代に入ってからは使用頻度が急増。『ウォッチメン』(2009)や『LUCY ルーシー』(2014)など、アクション映画での使用が目立つ。いずれも人を殺したり、絶望的な展開を迎える際に流れている。

一方、園子温監督の『ヒミズ』(2011)やラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック Vol.2』(2013)ではそれぞれ主人公の絶望的な心情を代弁するのに使われている。これからもこの曲は使用され続けるだろう。

エリザベス

エリザベス

SCORE

集計中...

原題:Elizabeth
1999年8月28日より公開
1998年/イギリス/124分

more
ヒミズ

ヒミズ

SCORE

集計中...

2012年1月14日より公開
2011年/日本/130分

more

作曲者:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791 オーストリア)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41x8am%2BI2hL.jpg

オーストリアのザルツブルクで生まれたモーツァルトは、父が宮廷音楽家だったこともあり、幼少期から音楽教育を受けた。5歳で作曲を始めたという「神童」として知られるが、学校などでの正式な教育はほとんど受けず、人生の多くを演奏旅行に費やした。その過程で宗教音楽から交響曲、オペラまで数多くの曲を残した。

特にオペラの分野に関しての彼の偉業は無視できない。当時はどこの国であろうとオペラの歌詞はほとんどの場合イタリア語で書かれ、台詞が中心で歌はところどころに流れるだけだったが、モーツァルトはドイツ語のオペラに取り組み、音楽や歌に重きを置いた新しいオペラを生み出した。これにより、ドイツに限らずオペラそのものが飛躍的に発展したのだ。

しかし、こうした生き急ぐような人生は彼の肉体に負担をかけた。1791年、見知らぬ男に依頼された「レクイエム」を制作している過程で突如体調を崩し、未完成のまま亡くなってしまう。「レクイエム」は、文字通り彼自身のレクイエムとなってしまったのだった。享年35歳。

まだまだある!よく聴くモーツァルトの曲

セレナーデ 第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」第一楽章

・レクイエム ニ短調 第三部「セクエンツィア」第1曲「ディエス・イレ(怒りの日)」
『アマデウス』(1984)、『クリフハンガー』(1993)、『X-MEN2』(2003)など。モーツァルトの「レクイエム」の中では特に耳にする曲で、最近では、某宝くじのCMでも使用された

・ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 第三楽章「トルコ風ロンド」
『嵐が丘』(1939)、『トゥルーマン・ショー』(1998)、『たかが世界の終わり』(2016)、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)など。由紀さおりと安田祥子がスキャットで歌っているのもこの曲

・セレナーデ 第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」第一楽章 (動画参照)
『イーストウィックの魔女たち』(1987)、『ニキータ』(1990)、『静かな生活』(1995)、『クローズド・ノート』(2007)など。モーツァルトといえばこの曲!2000年代初頭に入浴剤のCMに使われたのをはじめ、映画やCM、ゲームなどでお馴染みだ

・歌劇「フィガロの結婚」序曲
『南極料理人』(2009)、『ゾンビランド』(2009)、『鍵泥棒のメソッド』(2012)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016)など。意外と邦画のコメディで使われることが多い

・交響曲第40番 ト短調 第一楽章
『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)、『マンハッタン』(1979)、『釣りバカ日誌』(1980)、『007 リビング・デイライツ』(1987)など。モーツァルトの交響曲では一番有名

3曲目:歌劇「セルセ(クセルクセス)」第1幕より アリア「なつかしい木かげ(オンブラ・マイ・フ)」 ヘンデル作曲

使用された映画:告白 (2010)、アクトレス 女たちの舞台 (2014)、紙の月 (2014)、抱きしめたい 真実の物語 (2014)、永い言い訳 (2016)、ナチュラルウーマン (2017)など

しっとりと優しく心地よいこのアリアは、バロック期の作曲家ヘンデルが生んだオペラ「セルセ(クセルクセスとも)」の最初の場面で流れる歌だ。実は1906年に初めて行われたラジオ放送の実験で流された、「最初に放送された音楽」でもある。

オペラの主人公であるセルセ王が木陰への慈しみの心を歌ったシンプルな内容だが、これを特定の誰かに対する変わることのない愛と解釈することもできるだろう。そのため、登場人物の友情や愛、そしてそれを失った喪失を表現するときに流れることが多いようだ。

『告白』(2010)ではエンドクレジットでピアノだけのバージョンが流されている。この映画は松たか子演じる主人公の女教師が自分の娘を殺した生徒に復讐するというストーリーではあるが、最後にこの曲を聴いた時、実はただの復讐劇ではなく、「愛する家族を失う喪失感」についての普遍的な物語であることに気付くだろう。

一方、『アクトレス 女たちの舞台』(2014)はジュリエット・ビノシュ演じる大物女優が若手女優の登場を前に自らの老いを感じ始める噺。ビノシュに対して時に優しく時に鋭い指摘を繰り返すのは、クリステン・スチュワート演じるマネージャー。彼女こそが、この映画における「木かげ」に他ならないだろう。

手嶌葵が「オンブラ・マイ・フ」を歌った『永い言い訳』(2016)では、本木雅弘演じる主人公が深津絵里演じる妻を事故で失ってから徐々に妻への愛に気付き始めるまでを描いている。これ以上ないほど曲とマッチした内容の映画だといえる。

2017年度のアカデミー賞外国語映画賞に輝いたチリの映画『ナチュラルウーマン』では、愛する人を失ったトランスジェンダーの主人公が周囲からの無理解に苦しみながらも力強く生きていく様が印象的だ。本作の主人公を演じたダニエラ・ベガ自身がトランスジェンダーであることも話題になったが、歌手でもある彼女がラストで歌う「オンブラ・マイ・フ」を見て元気をもらわない者などいないだろう。

永い言い訳

永い言い訳

SCORE

集計中...

2016年10月14日より公開
2016年/日本/123分

more
ナチュラルウーマン(2017)

ナチュラルウーマン(2017)

SCORE

集計中...

原題:UNA MUJER FANTÁSTICA
2018年2月24日より公開
2017年/チリ=ドイツ=スペイン=アメリカ/104分

more

作曲者:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1659 ドイツ/イギリス)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51nwkzCZYzL.jpg

モーツァルトやベートーヴェンが活躍するよりずっと前の17世紀から18世紀にかけて活躍したヘンデルは、意外と何を作曲したのか知らない人が多い作曲家の一人だ。

1685年にドイツのハレで生まれたヘンデルは、最初は教会におけるオルガン奏者として才能を開花させた。その後、イタリアで過ごして様々な影響を受けた後、ドイツのハノーファー選帝侯の宮廷音楽家になる。

しかし、ハノーファーにとどまることはなくロンドンに向かい、そこでオペラ『リナルド』が大成功。すると奇跡的にハノーファー選帝侯がイギリスの国王ジョージ1世として即位したため、そのままイギリスで名声を得るようになる。

国王と貴族からの高い評価の下で劇場向けのオペラやオラトリオを多数作曲し、イギリスの音楽を発展させた。最終的にはイギリスに帰化したため、イギリス人でもある。

だが同時代以降のイギリスに目を向けると、有名な作曲家はあまりおらず、19世紀に入って以降のエルガーやホルストの登場を待たねばならない。これは、17世紀にクロムウェルらが起こした清教徒革命の影響で音楽が「人を堕落させるもの」として禁じられていた影響ではないか、という説がある。

ちなみに、同い年で何かと比較されるバッハとは、とうとう一度も会うことがなかったという。

まだまだある!よく聴くヘンデルの曲

クラヴィア組曲第11番 ニ短調 第三楽章「サラバンド」

・歌劇「リナルド」第2幕より「私を泣かせてください」
『カストラート』(1994)、『カムイ外伝』(2009)、『アンチクライスト』(2009)、『おとうと』(2010)、『神様メール』(2015)など。小沢真珠主演のドラマ『牡丹と薔薇』(2004)のテーマ曲としても使用されたが、覚えている人はいるだろうか?

・オラトリオ「メサイア」第2部 第23曲「ハレルヤ・コーラス」
『ビリディアナ』(1960)、『ライトスタッフ』(1983)、『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『バーバー吉野』(2004)など。合唱曲の定番。バラエティ番組のBGMでよく聴く

・オラトリオ「マカベウスのユダ」第3部 第58曲「見よ勇者は帰りぬ」
『愛と哀しみの果て』(1985)、『午後の遺言状』(1995)、『インスタント沼』(2009)など。運動会の表彰式のBGMとして有名

・水上の音楽 第2組曲 ニ長調 第二楽章 アラ・ホーンパイプ
『スラムドッグ$ミリオネア』(2009)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)など。映画ではあまり聴かないが、誰もが耳にしたことがあるはず!

・クラヴィア組曲第11番 ニ短調 第三楽章「サラバンド」 (動画参照)
『バリー・リンドン』(1975)、『ブラックホーク・ダウン』(2001)、『リダクテッド 真実の価値』(2007)、『剱岳 点の記』(2009)など。その勇ましい響きから戦争映画などでよく耳にする

子どもと一緒に観たい!Hulu フールーでおすすめの面白い映画 ランキングTOP25
次のページ : 様々な監督に愛されたあの曲が登場!

Commentコメント

コメントしてポイントGET!

投稿がありません。

この記事の画像  7枚

Writer info

Szatt

監督志望のライター。観た映画はまだまだたったの1400本だよ。 好きなものはフィル...

more

Recommend関連記事

この記事について報告する

ますかた一真の映画 星占い - 今週の運勢

Review最新のレビュー

Comment記事へのコメント

Ranking動員数ランキング

2020/10/26 更新

映画動員数ランキングへ

Popular人気記事&コンテンツ

Weekly Vote今週の対決

投票する

Pollアンケート

あなたの好きな映画の見かたは?

あなたの好きな映画の見かたは?
絶対、字幕版
どちらかというと字幕版
どちらも観る
どちらかというと吹替版
絶対、吹替版
アンケートに答える

Official SNS公式SNS

PR Storyいま読みたい記事

Popular Tags人気のタグ

セクシー おすすめ映画まとめ ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ジェーン・ドウの解剖 洋画 アン・ハサウェイ 萌の朱雀 コンフィデンスマンJP ペイン・アンド・グローリー ピンクパンサー2(2009)

Pick Upピックアップ