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【ネタバレあり】日本屈指の傑作「バトル・ロワイアル」のトリビアと考察

「バトル・ロワイアル」あらすじ・ルール

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【あらすじ】

完全失業率15%を突破、失業者1000万人、不登校生徒80万人。自身をなくした大人は子供を恐れ、1つの法案が可決された。その名は、新世紀教育改革法「通称BR(バトル・ロワイアル)法」。無作為に1クラス選ばれ、クラスメイトが最後の1人になるまで殺し合うという法律。
主人公の七原秋也のクラスである岩城中学校3年B組が「BR法」の対象に選ばれてしまい、政府によって拉致された先の無人島で壮絶なる殺し合いが始まる。

【BR法ルール】

・無人島で最後の1人になるまで殺し合い、生き残った生徒のみ生きて帰れる。
・発信器と盗聴器がつきの首輪をつけられ、遠隔操作で爆発可能なため逃げる事はできない。
・私物の持ち込み可。無作為の支給武器の他に、水や地図などが支給される。
・1日に4回定時放送があり、その放送にて死亡した生徒と禁止エリアを発表。
・禁止エリアは徐々に増えていき、エリア内にいるものは遠隔装置を起動され死亡する。
・3日間で決着がつかなかった場合、優勝者ナシとみなされ首輪の装置を起動され全員死亡する。

重要人物紹介

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・七原 秋也(藤原竜也)
支給武器:鍋の蓋。本作の主人公で母親が家出、父親が中学の入学式の際に自殺という壮絶な過去をもつ。なかなかモテる男のようで、ヒロインの中川典子以外にも思いを寄せる女子生徒がおり、クラスの女子からの信頼も厚い。ただ作中で彼が何をしたか冷静に見直してみると、揉み合いの末に1人の生徒を殺した以外は特に何もしておらず(他にも一応キタノを銃殺してはいる。)その人望の深さから様々な人物に助けられているだけである。

・中川 典子(前田亜季)
支給武器:双眼鏡。本作のヒロインで、学校ではいじめられていた。1年時に唯一?キタノの授業を受けており、キタノにとっても唯一の拠り所。間違いなくキーパーソンの1人ではあるが、ゲーム開始前に(混乱を鎮圧するために軍が放った)流れ弾を受け負傷しており、それが原因で高熱を出し寝込んでしまう。主人公と同じく、残念ながらこれといった事はしていない。

・川田 章吾(山本太郎)
支給武器:ショットガン。転校生。ゲームを盛り上げる当て馬として政府から拉致され強制参加させられる。自称医者の息子にしてコックの息子にして漁師の息子。応急処置、料理、操船、銃の扱いなど様々なサバイバル術に長けるだけでなく、ハッキングや首輪の解除法まで知る超絶チートの関西弁キャラクター。3年前の「BR法」優勝経験者。前回参加時に愛する慶子と最後の2人になるまで生き残るが、最後には慶子を殺してしまった過去がある。この経験から主人公である七原と中川を過去の自分と重ね合わせ、最期まで頼もしい味方として獅子奮迅の活躍をみせる。作中のラスボス桐山にトドメを指したのも川田だが、桐山との戦いの傷が原因で絶命。

・桐山 和雄(安藤政信)
支給武器:ハリセン。転校生。自ら志願してゲームに参加したシリアルキラー。アサルトライフル(もしくはサブマシンガン)を入手して以降は、生徒を見つけ次第問答無用で乱射する殺戮マシーンと化す。最も多くの生徒を殺した参加者であり、グレネードから日本刀まで何でも使いこなすが、正面から乱射しまくるその様子から、知能はそれほど高いとは言えない。三村信史の決死の自爆を耐え抜いたがその際に失明しており、最期には川田との銃撃戦に破れ死亡。

・相馬光子(柴咲コウ)
支給武器:鎌。なにやらワケありの過去があるようだが、映画では詳しく言及されていない「奪う側に回った女」。ゲームに参加した瞬間から覚悟を決めており、他の生徒とは違い自分が生き延びるためなら手段は問わず、生徒を殺害する事に全く躊躇がない。恐らく桐山の次に生徒を殺害しており、シャツのボタンを留め直すシーンから色仕掛けも使っている模様。桐山と1対1でやりあい最期の最期まで食い下がるが、安藤の防弾チョッキの存在により今一歩及ばず死亡。なお唯一キタノを前にした際、恐れおののき逃亡している。

・千草 貴子(栗山千明)
支給武器:折りたたみナイフ。陸上部?に所属するスポーツ少女。自らを強姦しようとした新井田和志を「アタシの全存在をかけて、あんたを否定してあげる」といいメッタ刺しにするも、相馬光子の銃による不意打ちをくらい、その傷が原因で、愛する杉村弘樹の腕の中で絶命。登場シーンこそ多くないが、印象深いキャラクターの1人。

・杉村 弘樹(高岡奏輔)
支給武器:レーダー。ゲーム開始時から琴弾加代子と千草貴子に会う事を目的にしている。レーダーを頼りに仲間の元を転々とし、様々なシーンで仲間を助けて回るお助けマン。最期は自らの目的である琴弾加代子に会うが、ゲームの極限状態から敵だと疑った琴弾加代子本人の手により銃殺されている。なお杉村は琴弾に思いを寄せていたが、一度も話した事がなかったため、全く信頼されておらず、出会い頭に撃たれる結果となった…。更には撃たれてなお絶命するその瞬間まで愛する琴弾加代子の身を案じるが、直後に琴弾も相馬光子の手により殺されるという…何とも悲しきピュア男で最も同情されるキャラクターと言える。

・三村 信史(塚本高史)
支給武器:ハンドガン。叔父が政府と戦う闘志で、本人曰く「学校では教えてくれない色々と教わっている」。ハッキングだけでなく爆弾づくりにも精通しており、首輪の盗聴の存在に気づいたのもまた三村である。およそ中学生とは思えない知識と能力を持ち、ゲームから逃れる方法を模索し奮闘するが、安藤の襲撃を受け志半ばで死亡。事実だけに注目してみると、桐山に深手を与えるという一役を担っただけの存在になっている。

・国信 慶時(小谷幸弘)
主人公の親友。冒頭でキタノの事をナイフで切り裂いている。後にヒロインである中川典子の事を思っている事が判明するが、BR法が開始する前の見せしめとして首輪を爆破されあっけなく死亡しているため、ゲーム本編にすら参加できていない。

・キタノ(ビートたけし)
1年時の担任。学校では生徒に授業をボイコットされ、娘に嫌われ(電話越しでも口が臭いと言われ、お父さんではなくオジサンと呼ばれている)元々死ぬつもりでこのゲームに参加している。ヒロインである中川典子の事を唯一気にかけており、自分の娘より大切に思っているため、典子がピンチに陥った際にはルール違反ともいえる方法(直接中川と接触し、相馬光子に圧力をかけている)で助けている。とにかく謎の多い人物で、中川と無理心中するつもりだったと作中で言及しているが、所持していたのが水鉄砲という事から本来の目的は、中川典子に殺されることと推察される。

作中の多くの謎を考察

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※この考察は映画(通常版)のみでの独自の考察です。

Q:何故冒頭でキタノは尻を切られたのか?
A:正確な理由は不明。キタノのゲーム開始以前の態度から察するに、キタノが国信に対し強く当たっていたため、耐えかねての反逆と考えられる。事件以後国信が登校していないという事や、雄叫びをあげながら切りつけた直後にナイフを落とした事からも、そう考えるのが自然。

Q:川田は何故装置の解除法を知っていたのか?
A:正確な理由は不明。キタノと川田の会話シーンから察するに(拉致されたと七原達には言っているが)拉致ではなく志願なため、色々と事前に準備していたと推測される。

Q:中川がキタノと夢の中で向き合うシーンは何を示しているのか?
A:不明。なにか会話をしているが、音は流れていない。もちろん一般視聴者に読心術ができるわけがないので、普通に解釈するとキタノにとって唯一の心の拠り所(心を通わせているの)が、中川典子という説明と考えるのが妥当。

Q:キタノが中川典子に絵を見せるシーンは何を示唆しているのか?
A:不明。視聴者に中川との心のつながりを見せるのが目的なら夢のシーンだけで事足りるはず。また視聴者に向けてではなく中川本人に「お前だけは気にかけている」と示すことが目的なら、窮地を救い傘を渡したシーンで伝えている。以上の事から察するに、あの行動はキタノの自己満足であり、中川のことを気遣ったのではなく一方的に自分の愛(恋愛感情ではない)を示すための行為といえる。(事実、絵を見せられた中川はただ困惑している。)

Q:キタノのラジオ体操シーンはなにを暗示しているのか?
A:不明。恐らくキタノが乱射を受けた後に平然と電話していたのと同じ様に、それほど深い意味はなく、単にゲームが終わったという1つの区切りのようなもの。

Q:灯台でのシーンで毒死したのはなぜか?
A:七原がもみ合いの末に殺してしまった(事故)現場を目撃した榊祐子が七原を殺害しようとして毒を盛ったが、誤って中川有香が食べてしまったため。ゲームの極限状態での疑心暗鬼が引き起こした本作を象徴する惨劇のシーン。

Q:川田の恋人慶子は何故川田に発砲したのか?
A:川田に生き残ってほしかったため。首輪のタイムリミットが迫っていたので、このままだと2人とも死んでしまう事を悟り、川田を銃撃。(川田は撃ち返すしかない。)

Q:作中によく登場する「ガンバレ。ガンバレ。」とは?
A:作品のメッセージ性のようなもの。いきなり無作為に選ばれた生徒が最期の1人になるまで殺し合うというおよそ理解できない設定だが、ラストシーンの「走れ」なども含め、恐らくこの作品は「今という瞬間を懸命に生きろ!」というのがテーマ。それを直接的に示した言葉が「ガンバレ。ガンバレ」だと思われる。

裏話・トリビア

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・作中で桐山にセリフがないのは、演じた安藤政信が希望したため。

・栗山千明は、この映画が原因でクエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」に出演が決定したため、「キル・ビル」で主人公ベアトリクス(ユマ・サーマン)が同じジャージを着ている。しかし実は、栗山千明より前に柴咲コウにオファーがあったが、柴崎が断ったため、栗山が出演する事になった。

・キタノが中川に絵を披露するシーンがあるが、あの絵は本当にビートたけし本人が描いたもの。

・深作監督から北野武として出演してほしいとオファーがあったが、武が拒否したため間を取ってカタカナ表記のキタノになった。

・川田役を演じた山本太郎の出演は、監督の深作以外反対していた。

・「バトル・ロワイヤル」は誤表記。正しくは「バトル・ロワイアル」

感想

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作品の純粋な感想としては、荒削りながらも傑作の部類に入る映画だと感じました。

正直な事を言ってしまえば、「このシーンあるいはキャラクターは必要だったのか?」と思う箇所が何箇所もあったのですが、細かな点にツッコミを入れるような作品・作風でもないのであえて言及はしません。(原作ありきな上に、映画の都合上の理由もあるのでしょうから…)

良かった点としては、「誰も信じられない」という極限状態での心理状態がうまく描かれており、灯台でのシーンはこの映画を象徴する1つのシーンになったと思います。冒頭のカバンを受け取るシーンでもそれぞれのキャラクターの個性が出ていて(焦ってカバンを落とす生徒もいれば、投げ返す生徒もいましたね)作品に自然に没入させてくれます。

また、ぶっ飛んだ設定の中にも随所にメッセージ性が込められており、ただの殺戮劇にとどまらなかったのも良かったと思います。残虐なシーンも多く、目をそむけたくなりますが、作中の挿入曲である「美しく青きドナウ」や「G線上のアリア」などのクラシックがいい具合に緩和してくれてますね。

役者の演技としては、あえてビデオのお姉さんを演じた宮村優子さんを褒めたいと思います。彼女の(あの場面では似つかわしくない)演技があったからこそ、「ああ。この世界はおかしな世界なんだ。主人公達が正しくて(善)政府が悪い(悪)」という状況を視聴者にすんなり飲み込ませてくれるからです。

それに他の主要キャストの演技については、他の誰かがどこかで絶賛しているでしょうからね笑

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