映画board

【クリムトが活躍!】文化の都ウィーンの魅力がよくわかる映画6選

華麗な歴史と優雅な街並み!音楽と文化の都ウィーンを舞台にした6本の映画

Aerial view of Vienna

ヨーロッパのほぼ中央部に位置するオーストリア共和国は、古くからハプスブルク家の統治の下で発展。その立地を生かして貴族文化が花開き、モーツァルトをはじめとする偉大な作曲家を輩出した国として知られている。

特に19世紀には、首都ウィーンを中心に、それまでにはない独自の芸術を追求するグループ「ウィーン分離派」が活躍。その一人グスタフ・クリムトは、琳派の影響を受けた華麗な装飾と官能的な女性像で知られる絵画を多数描き、美術史に大きな影響を与えた。

2019年は、そんなオーストリアと日本の国交樹立150周年。前述したクリムトの絵画を展示する過去最大級の展覧会が好評を博すなど、日本におけるオーストリアの人気は今なお高い。

そこで今回は、そんなオーストリアのウィーンを舞台にした名作映画を6本紹介。これを見て、ウィーンへの思いを馳せよう!

1. イギリス映画を代表する一作はウィーンが舞台 『第三の男』(1949)

第二次大戦直後のウィーン。アメリカ人の作家ホリー・マーティンスは親友ハリー・ライムに呼ばれてウィーンへやってくるが、なんとハリーは事故で死んでいた。ハリーの葬儀の場で知り合ったイギリス軍のキャロウェイ少佐は、ハリーが違法な取引を行っていたと告げる。

親友であるハリーを信じたいホリーは、彼の死の真相に迫るため、調査に乗り出すのだが……。

友情と正義という究極のテーマが描かれた、映画史に残るサスペンス映画。イギリスの「タイム・アウト」誌が2011年に発表した「イギリス映画ベスト100」の2位に選ばれるなど、イギリス映画を代表する一本として知られる本作だが、実はオーストリアの首都ウィーンが舞台。

プラーター公園の観覧車など、ウィーンの名所が多数登場する、「ウィーンを代表する一本」ともいえるが、公開当時はウィーンの描かれ方が陰気だったため、ウィーン市民の間では不評だったようだ。

アントン・カラスによるテーマ曲は、エビスビールのCMでもお馴染み!オーソン・ウェルズ演じるハリー・ライムが突然姿を現し、闇に消える場面など名場面の数々も必見だ。

2. 歩きながら語らう一晩の恋 『恋人までの距離』(1995)

恋人までの距離(ディスタンス)

恋人までの距離(ディスタンス)

1995年/アメリカ/105分

作品情報 / レビューはこちら

アメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌはヨーロッパを横断する列車の中で出会う。意気投合し、そのままウィーンで降りた二人は、翌朝までひたすら街を歩きながら語り合う。

やがて、お互いがかけがえのない存在であることに気付いた二人は……。

『6才のボクが、大人になるまで。』や『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター監督が世界的に知られるきっかけとなった本作では、昼から夕方、深夜を経て朝を迎えるまでのウィーンの姿が映し出されている。登場する場所は公園や教会、カフェやレコード店や遊園地と様々だが、一貫してロマンチックな雰囲気が漂う。

イーサン・ホークとジュリー・デルピー演じるジェシーとセリーヌの会話の内容も、ある時は下ネタ、ある時は哲学的なものであったりと実に様々。

ただ歩きながら話すだけでここまで映画になってしまうのだからスゴい。ベルリン国際映画祭でも受賞するなど高い評価を得た本作は、9年後にはパリを舞台にした『ビフォア・サンセット』が、さらにその9年後にはギリシャが舞台の『ビフォア・ミッドナイト』と2本の続編も作られた。

3. 世紀末のウィーンで恋は廻る! 『輪舞』(1950)

1900年のウィーン。マントを着た男が観客に語り掛けるところから映画は始まる。

彼の行く先々では娼婦や兵士、小間使いをはじめとした様々な男女が誰かに思いを寄せている。しかし、思いを寄せられた者には皆、本命の相手がいて、恋は輪舞のように次の恋へとつながっていく。

原作は、画家クリムトや精神分析医フロイトなどと同時代の19世紀オーストリアの作家アルトゥール・シュニッツラー。スタンリー・キューブリック監督の『アイズ ワイド シャット』の原作を書いたのも、彼だ。

19世紀末のウィーンが舞台の本作だが、実はシモーヌ・シニョレやダニエル・ダリュー、ジェラール・フィリップといったフランスのスターが勢ぞろいした、れっきとしたフランス映画。しかも撮影された当時はウィーンの雰囲気がすっかり変わってしまっていたため、ほとんどがセットで撮影されている。

とはいえ、逆に大規模なセットだからこそ自由に表現できた部分は大きく、世紀末ウィーンの独特の華やかさや幻想性が巧みに再現されている。その美術デザインの見事さは、ハリウッドとは無関係なフランス映画であるにもかかわらずアカデミー美術賞にノミネートされていることからもうかがえるだろう。

【ランキングboard】あなたが選ぶナンバーワンは?
次のページ : あの芸術家の脳内に迫る!

Commentコメント

コメントしてポイントGET!

投稿がありません。

この記事の画像  3枚

Writer info

Szatt

監督志望のライター。観た映画はまだまだたったの1400本だよ。 好きなものはフィル...

more

Recommend関連記事

この記事について報告する

ますかた一真の映画 星占い - 今週の運勢

Review最新のレビュー

ひろぴ

2021/09/15 14:56

日本人は先祖の国籍

4

「GO」

Comment記事へのコメント

Ranking動員数ランキング

2021/9/21 更新

映画動員数ランキングへ

Popular人気記事&コンテンツ

Weekly Vote今週の対決

投票する

Pollアンケート

好きな映画のジャンルは?

好きな映画のジャンルは?
SF
アクション
クライムサスペンス
コメディ
青春
ドキュメンタリー
ヒューマンドラマ
ファンタジー
ホラー
ミステリー
ミュージカル
ラブロマンス
戦争
歴史
アンケートに答える

Official SNS公式SNS

PR Storyいま読みたい記事

Popular Tags人気のタグ

洋画 邦画 おすすめ映画まとめ アクション ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ホラー ミステリー・サスペンス ドラマ かわいい スパイダーマン:ホームカミング

Pick Upピックアップ