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本日お誕生日ステファノ・アコルシ
©2018「凪待ち」FILMPARTNERS
【『凪待ち』あらすじ】※ネタバレなし
ギャンブル依存症の郁男(香取)は、恋人の亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松祐里)と共に彼女の故郷・石巻に移り住むことに。隣人の小野寺(リリー・フランキー)の世話で就職した郁男は、心機一転やり直しを図る。だが彼は、ふとしたきっかけからせっかくやめたギャンブルに再び手を出してしまう。しかもある夜、亜弓が何者かに殺害される…。
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この映画、とにかく香取のダメ男ぶりが延々と続く。ギャンブルの魔力からなかなか抜け出せず、せっかく周囲の人々から救いの手を差し延べられても、ことごとく恩を仇で返す始末。周囲の人たちを巻き込んでどんどん状況を悪化させる迷惑野郎ぶり。あまりにダメ過ぎて観る方はなかなか感情移入できない。映画の後半になって、「もうそろそろ心を入れ替えようよ」と仕方なく(?)応援したくなる。ここまで徹底した「ダメ主人公」も珍しいが、こういう人が現実にも少なからずいるんだろうと思うと、リアルな恐怖も感じる。
しかも、そんな困った奴を、香取が見事に演じているのである。特に注目すべきは目の演技。困ったり、おびえたり、目が死んでいたり…と、常に「負け犬アイズ」なのである。そこには、郁男の内面の弱さも混じっているのだろう。かつて、テレビのバラエティ番組などでお馴染みだった「明るく、楽しく、優しい」キャラからは想像もつかない「闇キャラ」なのだ。依存症の恐ろしさとともに郁男という人間の弱さを見事に表現していて、「国民的アイドルグループ」の一員から「役者・香取慎吾」への大きな飛躍の瞬間を目撃した感じだ。
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2021/3/1 更新
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