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【閲覧注意】出血大サービスじゃ!!! 至極のスプラッター映画5選 

1.血の祝祭日/Blood Feast(1963)

血の祝祭日 ポスター

http://bloodbrothersfilmreviews.blogspot.com/2016/10/blood-feast-1963-scum-of-earth-1963.html

スプラッター映画の元祖と言われる本作品。監督はハーシェル・ゴードン・ルイス氏であり、「流血のゴッドファーザー」の異名を持つこのジャンルの神様である。(どの作品をスプラッターの起源とするかは諸説あり、それまでのショック映画まで言及したらキリがないため今回は割愛)

視覚的なショッキング演出のマンネリ化を極めていたホラー映画界に、生々しく鮮やかな流血描写の数々が一石を投じることになった。この『血の祝祭日』では、ブロンド美女、おっぱい、刺殺、切断と、上映早々からアングラ映画の骨と肉、そして歴史の始まりを堪能できる。

登場人物のなかで、鑑賞中気にせずにはいられないほど日焼けした女性がいて、彼女の大根っぷりに吹き出しそうになるが、それも含めて当時のスプラッター映画及びB級ホラーの、「リアルな」手触りや質感を味わうことができる。

「どのように演出しているか」、「いかにして血や死体を表現したか」という、スプラッター映画誕生の「発想」と製作過程に着目すると、より魅力が感じ取れるだろう。

同監督による同時期に制作された『2000人の狂人(Two Thousand Maniacs!)』と『Color Me Blood Red』も併せて鑑賞することで、このジャンルのいろはを楽しんでほしい。

因みに、熱狂的カルトファンを持つインディペンデント映画製作会社、TROMA Entertainmentの作品達には、上記の古典スプラッターの雰囲気が存分に反映されているので、そちらも是非ご覧いただきたい。(具体的に例を挙げるならば、『LA Maniac』など)


血みどろの入江 / A Bay of Blood (1971)

血みどろの入り江 ポスター

https://thetelltalemind.com/2016/10/17/awash-in-a-bay-of-blood-1971/

70年代のイタリア製ホラーと言えば、リメイクも記憶に新しい『サスペリア』が代表的だろう。しかしながら、同作品の監督ダリオ・アルジェントらとともに、イタリアンホラー並びに「ジャッロ」※ の発達に大きく寄与したマリオ・バーヴァ監督の存在を強調したい。

ジャッロ映画界を代表する人物で、『血ぬられた墓標 / Black Sunday』や、後に『エイリアン』に大きな影響を与えたと言われる『知りすぎた少女』など、数々の名作を残している偉大な方だ。そのほかにも、「じわじわと迫る恐怖の演出」 や「大人も楽しめる漫画原作の映画」など、バーヴァ監督の偉業は計り知れない。

中でも、今回取り上げる『血みどろの入り江』は、スプラッター映画の礎を築いた作品の一つであり、バーヴァ氏の最高傑作だと評する者も多い。 ざっくりとストーリーを説明すると、「入り江の所有権を巡る、ドロドロの人間模様」で終了だ。

サスペンス要素を期待する方も多いようだが、人間が持つ汚らしい驕りや貪欲さをまとめて「血みどろ」にしてみせたブラックコメディである。じっくりじっくりスプラッター描写を堪能したい方には熱意をもってお勧めしたい。



※映画における「ジャッロ」とは、ボリュームたっぷりの流血・殺人描写が伴いつつも、洗練されたカメラワークや印象的な音楽を用いる手法が特徴。狂気やパラノイアなど、心理学的なテーマに基づいた作品作りが一般的である。加えて、ありったけのセクシー演出を含む。

バッド・テイスト / Bad Taste (1987)

もしも「ニュージーランドと言えば?」と質問されたら、あなたは何と答えるだろうか? オールブラックス、羊、美しい自然、キーウィ。どれも実に素晴らしい。しかし、次回からあなたはこう答えるだろう。


「『バッド・テイスト』!!!」とね。

バッド・テイスト パッケージ

https://www.gbhbl.com/horror-movie-review-bad-taste-1987/

『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』で世界に名を轟かすピーター・ジャクソン監督が最初に制作した作品としても知られるギャグホラー映画。

当時25歳で新聞社に勤めていたピーター氏は、仕事の合間を縫い4年半の歳月をかけ自身が監督・主演・脚本・特撮を手掛けて誕生したのがこの『バッド・テイスト』である。

~あらすじ~ ニュージーランドのカイホローという田舎町が全滅した。原因を探るため調査隊が町に向かうとエイリアン(ポスターのキャラ)が襲撃してきたのである。こいつらの目的は、宇宙で販売するファストフードに必要な食材を調達することであった。その食材とは人間のことで、それを阻止する人間たちとエイリアンの「血とギャグにまみれた」バトルが展開される...

Bad Taste Trailer

腕がもげる、胴体が千切れるなんて序章に過ぎず、むしゃむしゃとスプーンで割れた頭から脳みそを貪るシーンや、吐しゃ物汁など悪趣味な爆笑食人シーンがストーリーを鮮やかに彩る。あくまで人間は「食材」だと認識しているエイリアンたちの「調理」が、残虐表現に必然性とユーモアをもたらしている逸品だ。


1977年のデヴィッド・リンチ監督の『Eraserhead』も五年の歳月がかかっているように、ピーター氏は資金面や環境の乏しさをアイデアと根性で打開し、だけれども「やりたいこと」を詰め込む姿勢。苦心惨憺して素晴らしい作品を生み出したのだ。
この映画で得た評価をきっかけに、『ブレインデッド』を製作し、更にはピーター監督自身が少年時代から敬愛していた『指輪物語』や『キングコング』の監督を見事に務めることになるのだが、なんとドラマチックなのだろうか。


駆け出しの短編映画製作者である筆者にとって、これほどモチベーションと勇気を与えてくれるファクターは他にないだろう。
ピーター氏の原点である『バッド・テイスト』だが、全クリエイターに初心を思い出させてくれる教科書でもあるのだ。

死霊のはらわた2 / Evil Dead 2

『死霊のはらわた2』予告

後に『スパイダーマン』シリーズでも広く知られることになるサム・ライミ監督の代表作だ。

1981年に公開された『死霊のはらわた』の続編という位置づけだが、実質リメイクと言ってもよい。
制作費や環境が乏しい前作ではやりきれなかったこと、改善できるところを徹底的に仕上げたのが今作であり、製作者の意図通り『進化したEvil Dead』となっている。

この作品は筆者が大・大・大好きな作品であり、歴代スプラッター映画の中でも名実ともに最高傑作である。

ただ死体を破壊したり、流血させたりという安易なグロテスク表現ではなく、視覚的にスピードの緩急、計算された被写体の配置や動き、時折滑稽なハプニングが起きたりと、エンターテイメント色の強いスプラッター描写の連続で、素晴らしい「アイデア」の数々は敬服に値する。


スプラッターホラーにファンが求める要素が全て詰まった、マスターピースである。

ブレインデッド / Braindead (1992」)

Braindead ポスター

https://www.nzfilm.co.nz/films/braindead

三作品目で紹介した『バッド・テイスト』のピーター・ジャクソン監督による、史上最驚のスプラッター映画だ。
『バッド・テイスト』から大きくパワーアップした今作では、思いつく限りのスプラッター描写が映像化されており、クライマックスでは約300リットルの偽血が使用されている。そのことからも、史上最多量の「墳血」だと認知されている。

子供が粘土や紙、布切れを無邪気に工作するように、体が切れる・へし折れる・脱げる・腐る・破れる・割れる・潰れる・散らかる、など、徹底的にスプラッターは「遊戯」だと体現している映画だ。そのグロテスク度合いで言えば『死霊のはらわた』にも匹敵する。

予告の動画を貼りたいところだがあまりにも過激なため、本当に興味が沸いた方だけに自己責任で検索して頂きたい。


「グロのビュッフェ」である反面、既にニュージーランドでは廃線となっていた路面電車を登場させるために、後に『ロード・オブ・ザ・リング』でも受け継がれているミニチュア模型との合成を用いるなど、その高い技術にも圧倒される


この映画に対して当時のニュージーランド政府は補助金を与えており、その懐の深さには脱帽だ。

最後に

いかがだっただろうか。5作品に絞ることは苦行であったが(好きな作品が沢山あるので)、自信をもって勧められる名作たちを列挙した。

日本では入手困難な自主制作映画や8㎜フィルム映画など、世界にはまだまだ膨大な数のスプラッター作品が多く存在する。
悪ノリであろうとなんだろうと、「万人に受けなくて結構。徹底的に好きなことやってやろうぜ!」というソウルが感じられるこのジャンルが私はこれからもずっと大好きである。

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wickedness

2019/05/15 22:15

ブレインデッドめっちゃ面白かったです! あんなぶっ飛んでいるとはw

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Seiya Asano

2019/05/16 10:48

コメントありがとうございます。とにかく豪快かつ遊び心満載ですよね!

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Seiya Asano

映画を作る、喋る、書くのが好きです。 自主制作ラジオでも毎週映画について語って...

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