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タッグ解消が惜しまれる!ウィル・フェレルとアダム・マッケイ監督の爆笑コメディの数々を紹介

大人気コメディアンのウィル・フェレルとサタデーナイトライブの作家出身のアダム・マッケイは2004年の『俺たちニュースキャスター』でコンビを組んでから、2006年に映画会社ゲイリー・サンチェスプロダクションを設立。

本年度のアカデミー賞作品賞にもノミネートされた社会派作品『バイス』を生み出すまでに至ったが、ウィル・フェレルが現在もコメディ路線を貫いているのに対し、アダム・マッケイがコメディ色はありながらも社会派へと舵を切ったので、この度パートナーシップ関係を解消することが発表された。

しかし2人の友情に亀裂が入ったわけではないのでまた作品でコンビを組んでくれることに期待したい。

HOLLYWOOD, CA - FEBRUARY 24: Adam McKay attends the 91st Annual Academy Awards at Hollywood and Highland on February 24, 2019 in Hollywood, California. (Photo by Steve Granitz/WireImage)

アダムマッケイ、1968年4月17日生まれ。1995~2001年、サタデーナイトライブのライターをしていた。そこでコメディアンのウィル・フェレルと出会う。今となっては監督作がアカデミー賞作品賞に2度ノミネートされている巨匠。

WEST HOLLYWOOD, CA - DECEMBER 14: Will Ferrell attends a photo call for 'Holmes & Watson' on December 14, 2018 in Los Angeles, California. (Photo by JB Lacroix/WireImage)

ウィル・フェレル。1968年7月16日生まれ。サタデーナイトライブ出身のコメディアン。『オースティン・パワーズ』に出てくるアラブ系暗殺者ムスタファ役でスクリーンデビュー。『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』(2003年)『俺たちニュースキャスター』(2004年)の大ヒットでアメリカを代表するコメディアンになる。アダム・マッケイとは何度もタッグを組んでいる。

それでは2人の生み出してきた傑作の数々を紹介しよう

『俺たちニュースキャスター』2004年&『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』2013年

あらすじ


 1970年代のサンフランシスコ。地元テレビ局の人気ニュース・キャスター、ロン・バーガンディは、おバカな仲間たちと街を闊歩し、何でもやりたい放題の日々を満喫していた。そんな中、キャスター志望の野心溢れる女性ヴェロニカが入社してくる。間もなく惹かれ合うロンとヴェロニカ。しかし、ヴェロニカがメインキャスターに抜擢されたことをきっかけに、2人の間には亀裂が生じ始める。それはやがて、ライバル他局のキャスターたちをも巻き込む激しいバトルとなり、収拾がつかなくなっていくのだが…。

出典元:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323005

ウィルフェレルアダム・マッケイの初タッグ作品。


男らしさ全開で人気を得るアナウンサー集団に女性が入ってきたことによって起きる騒動を描く。

ウィル・フェレルに加え、最近はシリアスな作品にもよく出るスティーブ・カレルに、アントマン役でアベンジャーズ入りを果たしたポール・ラッドなど豪華キャストが揃っていた。

本当にくだらないギャグが満載だが、一応70年代の女性差別の酷さを風刺もしていて社会派要素もなくはない。

あらすじ

地元サンディエゴのTV局で愛妻のヴェロニカと看板キャスターを務めてきたロンだったが、ある日、上司からクビにされてしまう。NYにある24時間放送のニュース番組から誘われた彼は、かつての仲間を集めて新天地に渡るが、そこでは超強力なスターキャスターとの熾烈な視聴率競争が待っていて……。

出典元:http://paramount.nbcuni.co.jp/search/detail.php?id=9161

大ヒット作『俺たちニュースキャスター』の続編。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を撮るためにアダム・マッケイが仕方なく作った続編らしいが、本作もとても面白い。

キャストが9年間で大分ビッグになっているうえにカメオ出演の豪華さも段違い。

そして登場人物のアホさ加減もパワーアップしている。


今回は真実より大衆に受けるような愛国的な報道をしてしまうメディアを皮肉っており、保守系メディアFOXニュースへの当てつけのような内容になっている。

『タラデガ・ナイト オーバルの狼』2006年

あらすじ

生まれながらのスピード狂リッキー・ボビーは、念願のNASCARにデビューするやその才能を開花させ、瞬く間に頂点に君臨する。国民的ヒーローとなり我が世の春を謳歌するリッキー。そんな時、F1で活躍していたフランス人ドライバー、ジャン・ジラールがNASCARへと参戦してくる。リッキーはライバル心むき出しでジャンと激しいバトルを繰り広げた末、大クラッシュを演じてしまう。ショックのあまりレースが怖くなってしまったリッキー。そして、順風満帆だった彼の生活は一瞬にして崩壊してしまう。

出典元:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327699

ウィル・フェレルとジョン・C・ライリーのコンビが誕生しただけでなく、人気コメディアンのサシャ・バロン・コーエンも怪しさ満載のフランス人役で登場しギャグがパワーアップしたアダム・マッケイの長編2作目。

アメリカの中南部の保守的な貧乏白人たちが好きなNASCARレースをアホな笑いで描く。意外とファミリー映画として親子の絆や男の友情もしっかり描いている。

そしてレース描写の迫力はガチンコで中々ハラハラさせられるのも見どころ。

後に『バイス』で怪演を見せるエイミー・アダムスがキュートなメガネ女子役で出ている。

『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』2008年

あらすじ

39歳のブレナンと40歳のデール。それぞれに片親しかいない彼らだったが、未だに親元で暮らして定職に就かず、経済的にも精神的にも自立できないまま育ってしまったダメ人間。そんなある日、ブレナンの母ナンシーとデールの父ロバートが結婚したことから息子である2人は義理の兄弟となり、4人での同居が始まる。ところが、ブレナンとデールは全くウマが合わず、何かにつけ小競り合いばかり。すると、呆れ返った両親から、ひと月以内に仕事を見つけ自立することを強制されるハメに。また、社会的に成功しているブレナンの弟デレクが現われ、散々バカにされる始末。しかし、このいけ好かない弟の登場でブレナンとデールは意気投合、一念発起して就職活動を始めるのだが…。

出典元:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332347

個人的にはウィル・フェレル&アダム・マッケイの『俺たちシリーズ』の最高傑作だと思う一本。

本当にどうしようもない中年2人の友情と自立を描く捧腹絶倒コメディ。

主人公たちのダメさ加減は正直笑えないレベルだが、主演2人のキュートさで悲惨さをカバーしている。

ただ大人になることだけでなく、童心を少しだけ持つことの大切さ、年をとっても可能性を信じることの大事さを教えてくれる終盤の展開は笑えながらも感動的。

それに加え、アホなラブロマンスに意外と胸アツな親子愛の物語、さらにはウィル・フェレルの美声(?)にジョン・C・ライリーのドラムテクも堪能できる盛りだくさんな映画だ。

ちなみに冒頭に当時の大統領ブッシュのアホな迷言が引用されるのも注目。

『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』2010年

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!

原題 :THE OTHER GUYS

2011年8月20日より全国にて公開

2010年/アメリカ/110分

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あらすじ

犯罪都市ニューヨーク。ハイスミス(サミュエル・L・ジャクソン)とダンソン(ドウェイン・ジョンソン)は、派手なカーチェイスや銃撃戦で、徹底的に追い詰めて犯罪者を捕えるニューヨーク市警のスター刑事。マスコミ受けもよく、市民からも人気だったが、自分たちのスーパーすぎる能力を過信した2人はあっけなく殉職してしまう。ハイスミス&ダンソン亡き後、次期スター刑事の座を狙うのは、その他大勢のダメ刑事たち。テリー・ホイツ(マーク・ウォルバーグ)もその1人。正義への熱意は人一倍のテリーだったが、彼には大きな障害が。それは、つまらないデスクワークに熱中し、PCの前を離れようとしない会計課出身の相棒アレン・ギャンブル(ウィル・フェレル)だった。彼のせいで、緊急無線が入っても出動できない。上司のジーン・マウチ警部(マイケル・キートン)や同僚たちからバカにされても、マイペースで屁理屈だけは一人前なアレン。テリーがストレスを募らせていたある日、アレンが珍しく腰を上げた。工事用の足場の設置許可を取っていないビルの建築主を摘発するという。地味な事件とはいえようやくのチャンス、テリーも一緒に出動し、建築主である大投資家アーション(スティーブ・クーガン)を逮捕する。ところが、警察署に連行しようとしたところ、武装した側近が2人を取り囲み、アーションを連れ去ってしまう。身ぐるみ剥がれ、裸足で署に戻ったテリーとアレン。ジーン警部からは手を引くように命じられる。だが、強引すぎるアーション奪還劇に納得がいかないテリーは捜査を続行。実は巨額の金融詐欺事件の中心人物だったアーションの周辺には、疑惑が渦巻いていたのだ。気付かぬうちに巨大な陰謀に巻き込まれていたテリーとアレン。事件をややこしくする一方のドジな熱血漢とダサい変人のダメ刑事コンビは、果たして“その他大勢”を脱してヒーローになれるのか!?

出典元:https://eiga-board.com/movies/42152

マーク・ウォールバーグを迎えてアクション色が増した刑事アクションコメディ。

ウィル・フェレルはクソ真面目ながら変人で何故か女にはモテるギャンブル刑事役を演じる。

サミュエルとザ・ロックのあからさまなスーパー刑事が散々存在感を発揮した後であっけなく即死するところからギャグは加速。

果たして2人はスター刑事になれるのか?

という物語でありながら途中から敵はマフィアではなく、マッケイが後に『マネー・ショート』でもこっぴどく批判した庶民から搾取するウォール街の連中になり、最後の最後にははっきりと経済格差の問題を糾弾する社会派な内容に振り切れていく。


サブプライムローン問題がまだ記憶に新しいうちにコメディでコーティングしながら批判精神を盛り込んだマッケイの手腕に驚かされる。

『バイス』2018年

バイス

原題 :VICE

2019年4月5日より全国にて公開

2018年/アメリカ/132分

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あらすじ

酒癖の悪い青年チェイニーは、1960年代半ば頃、才女であり後に結婚する恋人リンに尻を叩かれ、政界を目指した。後に国防長官となるドナルド・ラムズフェルドのもとで政治の表と裏を学び、次第に権力の虜に。大統領主席補佐官、国務長官を経て、2001年ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任。大統領の影に隠れる地位を逆手に取り、入念な下準備をし大統領を操って強大な権力をふるうように。2001年9月11日に同時多発テロ事件が起こると、ジョージ・W・ブッシュ大統領を差し置いて危機対応にあたり、イラク戦争へと導く。幽霊のように自らの存在感を消したまま、意のままに法をねじ曲げ国民への情報操作をし、チェイニーはその後のアメリカと世界情勢に多大な影響を与えていく。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91433

91回アカデミー賞作品賞にノミネートされ、最優秀メイクアップ賞を受賞した社会派ドラマ。

ブッシュ政権で史上最強の副大統領と言われたディック・チェイニーの半生を描く。

ウィル・フェレルはプロデューサーとしてかかわっているが、彼は2008年にブロードウェイの一人芝居でブッシュを演じて皮肉りまくっていたし顔も似ているからブッシュ役をやっても良かったのではないか。もちろんサム・ロックウェルもそっくりだが。

マッケイらしく自由奔放なスタイルで物語を語っていく。

途中で一度映画を終わらせたり、シェイクスピア劇が始まったり、レストランのメニュー形式で悪徳政治の抜け道が説明されたりとやりたい放題且つ複雑な話題をポップにわかりやすく描いてくれる。


そして最終的は権力がいかに人を狂わせるか、国民が無関心だとどれだけ恐ろしいことになるかを突き付けてくる攻めた一作だ。

ちなみにマッケイは2000年代前半にイラク戦争反対運動をしていた筋金入りのリベラル論者。

ただ今のトランプ政権に関してはブッシュよりましだとそこまで否定的でもないのが面白い。

またウィル・フェレルとアダム・マッケイがおバカコメディを撮ってくれるのを期待したい。画像は『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』より

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whitestonetaichi

映画大好き会社員。副業でいくつか媒体に記事書いてます。 2018年ベストはアンダーザ...

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