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3月のミニシアター系映画注目作5作品『岬の兄妹』『ウトヤ島、7月22日』他

『岬の兄妹』

岬の兄妹

岬の兄妹

2018年/日本/89分

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あらすじ

ある港町で暮らす良夫と自閉症の妹・真理子。良夫は仕事を干され生活が困窮。そんな中、真理子が町の男と寝て金銭を受け取っていることを知る。罪悪感を持ちつつ、良夫は生活のために真理子への売春の斡旋を開始。それまで理解しようのなかった真理子の本当の感情に直面し、戸惑う日々。やがて、妹の心と体に変化が起こりはじめる。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91224

韓国映画界の巨匠ポン・ジュノを始め映画界、各界の著名人が絶賛している本作。映画評論家の森直人氏は「これを喰らったら、もうぬるいことはやってられない。すべての日本映画がぶっ潰れてしまうかもしれない。」とまでコメントを寄せている衝撃作だ。

貧困の中で障碍者の妹に売春をさせてしまう兄。

これは他のどの国でもない、現代の日本で起きている問題。メジャー邦画は絶対に描かない難しく目を逸らしたくなる題材に挑んでいる。

3月1日からヒューマントラストシネマ有楽町、バルト9他で上映開始。

『ウトヤ島、7月22日』

ウトヤ島、7月22日

ウトヤ島、7月22日

2018年/ノルウェー/97分

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あらすじ

ノルウェー、2011年7月22日。午後3時17分、首都オスロの政府庁舎爆破事件により8人が死亡。さらに午後5時過ぎ、オスロから40キロ離れたウトヤ島で無差別銃乱射事件が発生。ノルウェー労働党青年部のサマーキャンプに参加していた十代の若者たちなど69人が殺害された。犯人はたった一人。当時32歳のノルウェー人であった……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91392

2011年7月22日、極右思想で反共産主義、キリスト教原理主義者のアンネシュ・ブレービクが政府庁舎爆破と移民受け入れ促進の活動をしていたノルウェー労働党青年部の高校生69人を射殺した事件の映画化。

2018年10月からNetflixで配信されているポール・グリーングラス監督作『7月22日』も同事件を題材にしているが、
『ウトヤ島、7月22日』が衝撃的なのは、描写をほぼ高校生69人が死亡したウトヤ島での事件に絞っていること。

しかも実際に事件が起きてから鎮圧されるまでの恐怖の72分間をワンカットで見せ切るというのだ。そして目線は犯人ではなく怯えながら逃げる高校生たち。

とてつもなく恐ろしい映画となりそうだが、こちらも目を背けて忘れてはいけない題材。2011年よりも全世界で極右思想、排外主義が強まっている今、同じ悲劇が起きない保証はどこにもないのだから。

3月8日からヒューマントラスト有楽町、新宿バルト9で公開予定。

『Noise ノイズ』

Noise(2018)

Noise(2018)

2018年/日本/115分

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あらすじ

8年前の秋葉原無差別殺傷事件で母を亡くした桜田美沙(篠崎こころ)は、地下アイドル活動に励む一方、所属事務所が経営するJKリフレ店で働いていた。秋葉原でアイドルとして光輝くことで、亡くなった母にもう一度会えるのではないかと信じていたのだ。やり場のない怒りから自分に手を上げる父と暮らす美沙にとっては、それが生きる上で唯一の希望だった。しかし、先が見えない生活に限界を感じた美沙の内部に、沸々とした怒りが込み上げてくる……。父と祖父と3人で暮らす高校生の里恵(安城うらら)。だが、母が離婚して家を出て以来、里恵は父とほとんど会話をしていなかった。日に日に荒れてゆく里恵の日常。そんな里恵をよそに、父は秋葉原で目撃した美沙を里恵に重ねて、地下アイドルのライブにのめり込んでいく。そんな父に激しく反抗する里恵は、交際相手とうまくいかないこともあり、同じく何かを求めて秋葉原へ向かう……。秋葉原の運送会社でアルバイトをしている大橋健(鈴木宏侑)は、スナックで働く母と二人暮らし。父は2年前に家を飛び出して以来、音信不通だった。そんな中、母の金銭トラブルに巻き込まれたことから、健の人生の歯車が狂い始める。公衆電話から配達先に嫌がらせの電話を繰り返す健の行動は、次第にエスカレートしてゆく……。秋葉原の街で苦悩する若者たち。その姿を通して、現代日本が浮き彫りになる……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/89494

こちらもまだ記憶に新しいであろう凶悪事件を扱った映画。

秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに傷ついた3人の若者が交錯していく様を描く。

まだ2作目の若手監督に無名キャストの映画だが、その分等身大の若者のリアルを描いた作品になっている。

様々なことを考えさせられる作品だが、人生に絶望した時に命を奪うという行為が、自分に向く人間と他者に向ける人間の違いを特に強調して描いているのが特徴。

ヘビーだが必見の一作だ。

テアトル新宿他で3月1日から公開予定。

『サッドヒルを掘り返せ』

サッドヒルを掘り返せ

サッドヒルを掘り返せ

2017年/スペイン/86分

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あらすじ

2015年10月。セルジオ・レオーネ監督が1966年に発表した「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」のファンたちが、スペインのブルゴスで撮影された映画のラストシーンのロケ地を訪問。彼らは、草や土に埋もれたまま49年もの間眠っていたサッドヒル墓地を掘り返し、再び命を吹き込もうとする。この一大プロジェクトのニュースは瞬く間に世界に広まり、毎週末、ヨーロッパ中からスコップやクワを手にしたファンがこの復元作業に一役買うために集まって来る。一方、エンニオ・モリコーネを始めとする製作関係者が撮影当時を振り返り、やがて映画の50周年記念のイベント企画が立ち上がる……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91201

こちらは少し毛色が変わって映画ファンによる映画ファンのためのドキュメンタリー映画。

クエンティン・タランティーノも生涯ベストに上げる伝説のマカロニウエスタン『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』。制作から50年が経っても未だに熱烈な支持を受ける本作のラストシーンで使われた伝説のロケ地、スペインのサッドヒル墓地を映画撮影当時の姿に復元してイベントをしようとするファンたちの奮闘が描かれる。

セルジオ・レオーネは30年以上前に鬼籍に入ってしまったが、主演俳優クリント・イーストウッドやテーマ曲(ちなみに終盤で流れる「エクスタシー・オブ・ゴールド」は本作にも登場するメタルバンド・メタリカがアレンジしてライブの出囃子に使っている。)を作ったエンニオ・モリコーネは存命中で貴重な話を聞けるのも嬉しいポイント。

『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』のファンであってもなくても、「映画っていいな。何かを損得抜きで大好きなことって尊いな」と思える勇気をもらえる作品だ。

3月8日よりシネマカリテ他で公開予定。ちなみにこの日はイーストウッドの新作『運び屋』も公開予定なので彼がどれだけ老けてどこが変わっていないのか確認するためにも2本立てで見てみてはいかがだろうか。

『美人が婚活してみたら』

美人が婚活してみたら

美人が婚活してみたら

2018年/日本/89分

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あらすじ

仕事にも容姿にも恵まれた32歳のWEBデザイナー・タカコ(黒川芽以)は、ある日、漠然とした将来への不安に襲われる。20代から選ぶ男がなぜか既婚者ばかりで、不毛な恋を重ねているうちにすっかり三十路を越えてしまったのだ。親友のケイコ(臼田あさ美)にやりたいことを聞かれたタカコは結婚しようと思いつき、婚活サイトに登録する。だが、出会うのは癖のある人ばかりで、さらにタカコが美人すぎるためにサクラと疑われてしまう。そのうち、不器用でちょっとダサいがタカコに好意を寄せてくれる高学歴・非モテ系の婚活男・園木(中村倫也)と、スマートだが女慣れしていそうなイケメン・バツイチの歯科医・矢田部(田中圭)という対照的な二人と出会う。どちらが自分の運命の相手で、結婚相手に相応しいのか、二人の間で揺れ動くうちに徐々に結婚が目的化し、タカコは何かを見失っていく……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/90085

松岡茉優主演の『勝手にふるえてろ』で全女性の多大な共感を得た大九明子監督の最新作。

『勝手にふるえてろ』とおなじく、拗らせた女性が男性2人の間で揺れ動き、女友達との友情も描かれるコメディドラマ。

前作は24歳交際経験なしのOLが主人公だったのに対し、今回は恋愛経験豊富な大人女子が切羽詰まって結婚問題で揺れ動くというこれまた多くの女性の心をかき乱しそうな一作。

今回も繊細な人物描写が光る。

ちなみに『勝手にふるえてろ』は男性である筆者も大いに共感してしまったし、同じような男性を大勢見たので、今回も男女関係なく拗らせた人間たちへのセラピーのような映画になっていることを期待したい。すいませんまだ見ていないんです。


3月23日からシネマカリテ他で公開予定。



3月も期待の映画が目白押しだ。

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whitestonetaichi

映画大好き会社員。副業でいくつか媒体に記事書いてます。 2018年ベストはアンダーザ...

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