映画board

Birthday!

綾野剛

★『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』独占インタビュー:スネークアイズの生みの親ラリー・ハマ氏に聞く

実は、かつて”マーベル・キャラ”だったスネークアイズ!

インタビュー(ZOOMにて開催)の様子をお伝えする前に、アメコミと『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の関係についてお話ししましょう。
そもそも“G.I.ジョー”というのは、60年代に発売された男の子向けの着替ミリタリー人形でした。要は軍服を着せ替えるわけです。しかし82年にアクション・フィギュアのシリーズとして生まれ変わります。この時、発売元の玩具メイカー、ハズブロはマーベルに“原作”を頼み、コミックも発売しアニメ化もするという戦略をとります。こうして新“G.I.ジョー”が生まれます。日本では『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』のタイトルでアニメ版も放送されました。
正義の組織G.I.ジョーと悪のコブラ党の戦いという展開。そうG.I.ジョーは特定の人間をさすのではなく組織名。これをベースに作られたのが実写映画『G.I.ジョー(09)』『G.I.ジョー バック2リベンジ(13)』。そしてこの秋最新作の『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』が日本公開。前2作とは設定・キャスト等を一新したリブート作。G.I.ジョー・チームの人気キャラ、スネークアイズが主人公。彼がチームに入るまでの前日譚の形をとっています。このキャラは忍者がベースでマスクを被り素顔を見せず、さらに“喋らない”のです。だからすべてが謎めいていて、その彼になにがあったのか?を描きます。今回の映画はコミックとも過去の実写映画とも違うオリジン(誕生秘話)が描かれます。
さて82年にマーベルでG.I.ジョーのコミックを担当したのがラリー・ハマ氏。名前からわかるように日系3世のアメリカ人です。そしてLarry Hamaでググればわかりますが、アベンジャーズやヴェノム、X-MEN,さらにDCでバットマンも手掛けたアーチストなのです。
その彼の出世作がマーベル版G.I.ジョーなのです。ストーリーはもちろん、キャラ設定、フィギュアのパッケージに書かれているキャラクターのプロフィールまで彼が作って書いたのです。まさにG.I.ジョー、スネークアイズの生みの親!というわけです。

ラリー・ハマさんです!伝説のアメコミ・クリエーターです!!

最初は誰もやりたがらなかったG.I.ジョーのコミック

―お会いできて光栄です。僕はあなたの書いたG.I.ジョーのコミックも持っています(と見せる)
ラ:アリガトウ。私は日本語も少ししゃべれます。

―さっそくですがマーベルでG.I.ジョーのコミックやスネークアイズを手掛けるきっかけはどのような経緯だったのでしょうか? 
ラ:始まりは、ハズブロがG.I.ジョーコミック化のプロジェクトをマーベルに持ち込んだことです。当時マーベルコミックで働いていたライターは、ライセンスの関わる作品はいろいろと制約もあって、あまりみんなやりたがらない。最後には郵便係やコーヒーを配る係にまで「やってみないか」と声をかけるほどでした(笑)。当時の私はアーティスト志望ではあったものの編集の仕事をやっていたので、「何でも良いから自分の作品を手掛けたい」とうずうずしていたこともあり、これはチャンスと手を挙げ、作品を手掛けることになったんです。

―ハマさんがG.I.ジョーを救ったんですね!(笑)そうした中でスネークアイズも生まれるわけですが
ラ:実はハズブロからスネークアイズのフィギュアのサンプルが来た時は、背中に“コマンドー(戦闘員)”としか書かれていなかったのです。だから、その他の人物像などに関しては1から考えなくてはいけませんでした。はじめは特に忍者ということを意識したわけではなく“黒づくめのタフな戦闘員”のような、ぼんやりとした設定のみでした。
後になってコブラ党の忍者としてストームシャドーのフィギュアが発表されます。G.I.ジョーユニバースの中で唯一のアジア系キャラクターだったので、そこから面白い広げ方ができるのではないかと思いました。しかし、アジア系のキャラクターは悪役(註:コブラ党は悪の組織です)という当時のステレオタイプ的な設定が嫌だったので、それに対抗しようと対になる“良い忍者”を作ろうと考えたのです。
そこにスネークアイズをあてはめました。ハズブロや当時のマーベルのトップの許可を得ず、勝手にストーリーラインとキャラクター設定を仕上げたので、印刷をして出版をする時点までスネークアイズがそういうキャラクターになっていることは誰も知りませんでした(笑)自分としては“してやったり”という気持ちでしたよ(笑)

―なんと大胆!(笑)そしてG.I.ジョーはヒット、スネークアイズも人気が出ます。
そこでお聞きしたいのは、なぜスネークアイズを沈黙(しゃべらない)キャラにしたのですか?
ラ:実はコミックの締め切りが厳しくて、沈黙のキャラならセリフを考えたり、書く手間が省けるからなんですよ(笑)

―えええ!!そういうことなんですか!?
ラ:はい(笑)。ただ決して手抜きしたキャラではないです。個人的にもスネークアイズはお気に入りでした。登場人物の中で「こいつはカッコいい」と思っていましたからね。みんなが憧れるクールなキャラクターにしたかったし、そうなってくれましたね。

―ズバリ!スネークアイズというキャラの魅力はどこにありますか?
ラ:くりかえしになりますが、カッコいいということにつきます。そしてマスクで顔が覆われているので、読者が人種等の背景を問わず共感することができるんです。あのマスクの下に自分の顔があることを想像しながら、誰でもスネークアイズになった気分で感情移入して楽しめるという部分があると思います。あとやっぱり“忍者”というのもいいですよね。

【ページをめくる手が止まらない】おすすめ小説33選(2021年版)
次のページ : アメコミと忍者

Commentコメント

コメントしてポイントGET!

投稿がありません。

この記事の画像  14枚

Writer info

杉山すぴ豊

杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)と 申します。 アメキャラ系ライターの肩書で...

more

Recommend関連記事

この記事について報告する

Review最新のレビュー

甲斐琴乃

2021/12/05 06:39

懐かしい

3

「超少女REIKO」

Comment記事へのコメント

Ranking動員数ランキング

2022/1/24 更新

映画動員数ランキングへ

Popular人気記事&コンテンツ

Weekly Vote今週の対決

投票する

Pollアンケート

あなたの好きな映画の見かたは?

あなたの好きな映画の見かたは?
絶対、字幕版
どちらかというと字幕版
どちらも観る
どちらかというと吹替版
絶対、吹替版
アンケートに答える

Official SNS公式SNS

PR Storyいま読みたい記事

Popular Tags人気のタグ

洋画 邦画 ドラマ おすすめ映画まとめ アクション ミステリー・サスペンス イラスト ホラー かわいい ラブロマンス

Pick Upピックアップ