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綾野剛

コーヒー映画を"飲み比べ"?邦画・洋画・ドキュメンタリーから観るコーヒー映画の面白さ!

邦画ならではの世界観でコーヒーと人間ドラマを融合させる

邦画のコーヒー映画で印象的なのは、喫茶店の内装やロケ地など世界観にこだわっている点です。中でも『コーヒーが冷めないうちに』(18)はアンティーク調の喫茶店とSFの演出が融合し、『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15)では能登半島を舞台にした静かで優しい人間ドラマが味わえます。

『コーヒーが冷めないうちに』(18)

時田数(有村架純)が働く喫茶店・フニクリフニクラには奇妙な都市伝説があった。それは、店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるというものだが、それにはとても面倒くさいルールがった。それは、過去に戻ってどんなことをしても現実は変わらない、過去に戻れる席には先客がいて、その先客が席を立ったときだけその席に座れる、過去に戻れるのはコーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが覚めてしまう間だけで、コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない、過去に戻っても喫茶店を出ることはできない、過去に戻ってもこの喫茶店を訪れたことのない人には会うことはできない、というもの。すべてのルールを守ったとき、優しい奇跡が起こる。

出典元:https://eiga-board.com/movies/90156

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

2018年/日本/117分

作品情報 / レビューはこちら

喫茶店「フニクリフニクラ」の内装やタイムトラベルの演出が幻想的なSFドラマ映画。タイムトラベルではお約束の「過去を改変すると現在の状況が変わる」ルールをあえて廃した設定もユニークです。1回目のタイムトラベルが導入部分のような印象も受けたため、原作同様に「4回泣ける」かどうかは微妙なところですが、登場人物が抱える後悔を簡単に解決するのではなく、向き合うことで現在と折り合いをつけていくドラマが印象深い作品です。

(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

SFと聞くと近未来のイメージを抱く中、アンティーク調のお店と異色のコラボをしている点も見どころ。「別にコーヒーでなくてもよいのでは?」との声も聞こえそうですが、味だけでなく時間も楽しむ趣きがあるコーヒーだからこそ、「一杯のコーヒーを飲む時間だけで、人生は変えられる」というメッセージ性が刺さる作品です。

『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15)

石川県能登半島の中でも最も北側にある奥能登。東京から故郷である奥能登に戻ってきた吉田岬(永作博美)は、日本海に面した海辺の舟小屋を改装し、焙煎珈琲店・ヨダカ珈琲を開く。ヨダカ珈琲の向かいにある民宿には、有沙(桜田ひより)と翔太(保田盛凱清)という小さな子を二人抱えたシングルマザー、山崎絵里子(佐々木希)が住んでいた。絵里子は金沢で働いており、絵里子にとって頼りの綱である山崎由希子(浅田美代子)は入院中のため、幼い姉弟ふたりきりになることも多かった。姉弟の目にはたびたび訪れてくる絵里子の交際相手(永瀬正敏)も恐ろしく映っていた。姉弟は家の近くにオープンした珈琲店に興味を持ち、次第に姉弟と岬の距離が縮まっていく。一方、絵里子は考え方の異なる岬に嫌悪感を抱いていたものの、岬を助けたことから友情を持つようになる。

出典元:https://eiga-board.com/movies/81040

さいはてにて やさしい香りと待ちながら

さいはてにて やさしい香りと待ちながら

2014年/日本/118分

作品情報 / レビューはこちら

能登半島の最北部に位置する"奥能登"を舞台にした優しいヒューマンドラマ。海が見える焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」を営む女性と、その側にある民宿で暮らすシングルマザーや子どもたちの絆を描きます。「ヨダカ珈琲店」の店長・岬を永作博美が演じ、初のシングルマザー役となった佐々木希が、珈琲店のスタッフとして働くことになる絵里子を演じました。

個人的には永瀬正敏が脇役とはいえ、なかなかにロクでなしの男を熱演しており、それが「友情出演」と知って驚きました。それだけ本作には俳優を魅了する力があるのかもしれません。前半はネグレクト・学校内でのいじめといった重いテーマが目立ちますが、岬と絵里子が少しずつ打ち解け合う様子はじんわりと感動すること必須。この2人に限らず、母娘や学校の生徒同士のすれ違いがなくなっていく様子も、見ていて温かい気持ちにさせられます。

(C)2014「さいはてにて」製作委員会

ドラマに注力する一方で、焙煎機械のディティールをしっかり撮影したり、コーヒーの味をユニークに例えるシーンも見られ、コーヒーや喫茶店好きな人も楽しめる演出がありました。なにより珈琲店のロケーションが抜群すぎて、実在すれば遠方から通う熱心なお客さんが現れそう…。「コーヒーなんてどこで飲んでも同じでしょう?」という方にこそ、この奥能登のロケーションとコーヒーの融合を体感してほしい作品でした。

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ヤマダ マイ

映画をメインにライター活動をしています。記事を読んで映画に興味を持ってもらえたら...

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甲斐琴乃

2021/12/05 06:39

懐かしい

3

「超少女REIKO」

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