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【映画『オースティン・パワーズ』シリーズ】おバカだけどおしゃれなスパイ映画のパロディ三部作!

『オースティン・パワーズ』シリーズについて

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カナダ出身のコメディアンで、テレビの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演、そこで演じたキャラの一人を主人公にした『ウェインズ・ワールド』(1992)で大ブレイクしたマイク・マイヤーズが、60年代に活躍した凄腕スパイに扮するパロディ映画のシリーズが『オースティン・パワーズ』だ。世を忍ぶ仮の姿はプロのファッション・カメラマン。女性にモテるナルシストでエッチなところはジェームズ・ボンドを意識したもので、2作目以降の(原題の)サブタイトルも『007』シリーズからの引用だが、「眼鏡をかけたスパイ」というルックスは、やはり60年代の作品だが『007』とは正反対でシリアス・タッチのスパイ映画『ハリー・パーマー』シリーズの主人公をモデルにしている。
マイヤーズは、主人公のオースティンだけでなく、彼の宿敵である悪の組織の首領Dr.イーヴルをはじめ、さまざまなキャラクターに扮してシリーズの至るところに登場する。ちなみにイーヴルも007の宿敵ブロフェルドのパロディで、“本家”と同様ペルシャ猫を飼っているが、こちらにはちゃんと「ビグルスワース君」という名前がある。
キャラの名前や原題のサブタイトルなどに性的なスラングが満載されているという「きわどさ」も、このシリーズの特徴だろう。
監督は三作とも『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ(2000~10)や『スキャンダル』(2019)のジェイ・ローチ。なぜかプロデューサーの一人としてデミ・ムーアが参加している。
他のレギュラー出演者として、オースティンの上司のバジル・エクスポジション役でマイケル・ヨーク、イーヴルの部下のMr.ナンバー・ツー役でロバート・ワグナーと往年の二枚目スターが登場する他、セス・グリーンやウィル・フェレルら個性派俳優たちが顔を見せる。
各作品のヒロインもゲスト出演者も豪華で、このシリーズの人気の高さを表している。
豪華キャストによるスパイ映画のパロディと言う点では、権利関係の問題から生まれた怪作『007 カジノロワイヤル』(1967)が本作の元祖と言えそうだが、同作で音楽を担当した大御所バート・バカラックが三作すべてにカメオ出演し、同作へのリスペクトを示している。
三作とも、オースティンらによるフラッシュモブ風のダンスをバックにしたオープニング・タイトルには、クインシー・ジョーンズ作曲による1962年のインスト・ナンバー「ソウル・ボサ・ノヴァ」が流れる。この曲は現在でも日本のテレビのバラエティ番組などで頻繁に使われている。
ちなみに、「オースティン」の名前の元ネタは、かつてイギリスに存在した大手自動車メーカー「オースチン」。

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上妻 祥浩

熊本県出身・在住。地元の新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で新作映画の解説の仕事を行な...

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