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【イラストで映画紹介】『誰よりも狙われた男』『プラットフォーム』

陽の目を見ないスパイたち『誰よりも狙われた男』

映画『裏切りのサーカス』の原作者でもあるスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレの同名小説を原作とした映画です。2014年公開。主演はフィリップ・シーモア・ホフマン。

あらすじ

ドイツの諜報機関のリーダーであるギュンターはイスラムのテロ組織に金を横流ししているアブドゥラ博士の尻尾をつかむため、ドイツに密入国した国際指名手配犯の青年・イッサとイッサが相続する莫大な遺産を利用することにする。目的のためには一般人を巻き込むことも辞さず、手段を選ばないギュンターとその部下たち。しかし非情に徹し任務を遂行する彼らには皮肉かつ滑稽とも言える結末が待っていた。

見どころ

・フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作。私、フィリップ・シーモア・ホフマンというと「映画『レッド・ドラゴン』でブリーフ一丁でレイフ・ファインズに丸焼きにされてた人」の印象が強いのですが、この『誰よりも狙われた男』では決して存在を表に出すことができない諜報部員としての誇りと疲れと諦めが入り混じった中年男の生き様を見事に演じていました。

・目的のためには個人の感情なんて知ったことかとばかりに視聴者もドン引くくらいの強引な方法を取るギュンターたち。えー、仮にも主人公側がそんな視聴者の共感得られない態度で良いの?!えぇんかっ?!て思ったんですが、ギュンターが常に煙草と酒を手放せないのは過酷すぎる仕事のストレスのせい(そしてそのせいで体調も優れてなさそう)と察せたり、ギュンターの右腕的存在の女性・イルナが任務遂行のために巻き込んだ女性弁護士・アナベルに対して柔らかい態度こそ取らないものの同情的な視線を送ってたりと、決して任務一辺倒ではない描き方されてました。

・ジェームズ・ボンドも「もうヤだスパイやめたい」てなってたもんなぁ…感情殺さなきゃやってられないよなぁ…ギュンターたちもお国のためとは言え、他国の諜報機関だけでなく自国の諜報機関(の上の方)とも軋轢あって大変だなぁ…そら酒とタバコに逃げたくもなるよなぁ…と、ギュンターたちに同情的にもなったり。

・ラストのギュンターとその部下たちの気まずさぷりは映画史上でも屈指の気まずさじゃないでしょうか。私があの場にいたら気まずさにいたたまれなさすぎて寝たふりしそう。

・でも次の日になったらギュンターはまた黙々と「今の自分がなすべき仕事」をこなしていくんだろうな、そういう「それ以外の生き方を知らない男」の悲しさと覚悟を感じさせるラストでした。

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妖介

絵描きのような者。映画情報サイトやツイッターなどで映画ネタ絵を好き勝手に描き散ら...

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